2024年衆議院議員総選挙

石破首相が衆議院解散を告げ、衆議院議院運営委員会の理事会が開かれ、与野党は、9日午後3時半から本会議を開くことで合意した。

衆院選挙を今月15日公示、27日投開票の日程でおこなうと表明している。

第214回の衆議院本会議は令和6年10月1日、4日、7日、9日で、石破首相は所信表明演説だけで、国民に何を判断しろというのでしょうか? 政治家の人気投票をすればいいんですかね? 野党はみんな頼りないから、自民党に入れるしかないだろうと思っているんでしょうね。

どんな政治家がどんなことを発言しているのか、なるべく多くの声を拾っていきます。

ところで、前回の衆院選では岸田元首相はどんなことを言っていたのかなと思い、探しました。2年前のことです。

石破首相の言葉も見つけたらアップします。

弁護士.jpにはこのような意見もあります。

石破首相「手のひら返し衆院解散」は“憲法違反”? 法的問題と解散が認められる“条件”とは【憲法学者に聞く】 弁護士.jp 2024/10/03 19:09

____________________24/10/8追記

「裏金議員」に対する処遇はよくやったというマスメディアはないんですね。もしあったらコメント欄から教えて下さい。

種子法廃止と戦う

2017年に「主要農作物種子法を廃止する法律」が成立しました。なぜ廃止するのかというと、国内で作った品種が海外に勝手に流出されるのを防ぐため、とのことだと思ってましたが、よくよく調べるとまったく違う話でした。

まず上の話は、種子法と種苗法を混同しています。種子法と種苗法は言葉が似ていますね。でも全くの別物です。そこでまずは種子法とは何か、種苗法とは何かを調べました。

種子法は「主要農作物であるコメや大豆、麦など種子の安定的生産及び普及を促進するため」に制定された日本の法律です。制定されたのは1952年(昭和27年)です。元は主要農作物種子法と名付けられました。それが2017年(平成29年)に廃止されました。

主要農作物種子法はどんな法律だったのかというと、こちらに全文があります。さほど長くないので興味のある人は読んでみてください。

一方で種苗法は農作物の品種を登録して、その品種を作った人の権利を守るための法律です。1947年(昭和22年)に作られ、当初は農産種苗法と名付けられました。それが1998年(平成10年)に全面的に改正され、名称も改められました。農産種苗法の全文はこちら。改訂された種苗法はこちら。

この二つ(種子法と種苗法)はよく混同されてしまうようです。なにしろGoogleで「種子法」と検索すると「種苗法」の話が検索されたりします。一文字の違いですから、つい混同してしまいがちですね。気をつけましょう。(自戒です)

今回は種子法について考えていきます。種子法がなくなると何に困るのか。それを知るためにまず簡単に種子法とは何かを知りましょう。

「主要農作物であるコメや大豆、麦などの安定的生産及び普及を促進するため」に作られた法律ですから、そのために種子を作る人たちに圃場(農地)の審査やその他の措置をおこなうよと決めたものです。

この法律では「主要農作物」を、稲、大麦、はだか麦、小麦及び大豆と決めています。

それらの種子を作るのですから、きちんと発芽する種子でなければ商品になりませんし、発芽率の低い種を売られると農民は困ることになるわけです。そういうことが起こらないように種子を売るときには、その圃場は審査するし、その証明書も発行するよというもの。国がすべてその審査をすると大変なので、都道府県が国の基準を守って審査して、指定種子生産圃場として指定しますというもの。そこから種子を買えば、農民は安心できるようにするためです。そういうための法律でした。

それが廃止されたのです。

その理由を農林水産省はこのようなpdfで説明しています。

pdfの内容を簡単にまとめるとこんな感じです。

1.今はもう種子の品質は安定しているので、一つひとつ調べる必要はないんじゃない?

2.多様なニーズに応えるために品種改良・開発をもっと進めるためにはいちいち細かいこと調べるのはやめた方がいいんじゃない? そのほうが民間企業の参入も楽になるし。

ということです。

でも、とかつて民主党政権のとき農水大臣だった山田正彦氏を中心に「種子法廃止違憲確認訴訟」を起こしました。原告は約1500名でした。

一審は2019年5月、東京地方裁判所に提訴。内容は以下のとおり。

1.種子法の廃止は「食料への権利」を侵害するので、憲法違反であり無効である。

2.種子法が廃止された結果、都道府県が、種子生産に関わらなくなり、かつ、新たな品種開発を続けられなくなることが懸念される。種・農作物の品質が低下したり、あるいは種・農作物の価格が高騰することが懸念される。
 また、種子法廃止により、多国籍大企業がわが国の種子生産市場を独占・寡占し、これらの企業による「海外産の遺伝子組み換え農作物」が増える恐れがある。

3.種子法を廃止することは「食料への権利」を侵害することにほかならない、よって、同廃止法は憲法(25条など)違反であって無効、と主張。

3年以上にわたる審議の末、2022年10月7日に結審。

2023年3月24日、東京地方裁判所民事第2部は、原告らの訴えの一部却下・一部棄却判決を下した。内容の一部は以下の通り。

1.採種農家である原告については、種子法廃止法の施行以降、種子法に基づき自らの土地が「ほ場指定」される地位を喪失しているから、現実かつ具体的な危険または不安が認められるというべきとし、その地位の「確認の利益」を認めた。
また、採種農家の土地の「ほ場指定」について、仮に種子法廃止後に県の種子条例で規定されたとしても、法律が廃止された以上、法廃止前と同程度の財政基盤が保証されておらず、原告に確認の利益があることは変わりない、とした。

2.原告の訴える「食料への権利」について、憲法25条で保障される余地がある、とした。
また、判決では、種子法廃止法案の審議時間がわずか約10時間であること、議員の質問に対する返答・資料提出がない中で法案が採決された点も指摘された。

内容の詳細はこちらにあります。

そこで二審のために山田氏は意見陳述書を作りました。こちらにあります。

東京高裁でおこなわれた二審結審前の報道各社に向けてのレクチャーの様子がここに映像としてあります。

内容を簡単にまとめると、以下のとおりです。

二審では新たな内容として三井化学のミツヒカリの話を入れる。

民間企業が開発した優れた品種として政府が推薦していたが、2023年に不正が発覚した。不正の内容は、

1.生産地が異なる種子を混合していて、そのことを表示していなかった。
2.異品種を混合していた。
3.発芽率90%を謳っていたが、実際にはそれより低かった。

このような不正が5〜6年続いていた。民間企業が作った種子が必ずしも優れてはいないのではないか。三井化学はミツヒカリの種子販売から撤退することにした。さらに最近では米不足となっている。政府がいう食糧不足が解消されたということに疑問を感じる。

だから種子法解消は一審での理由に加えて考えれば違憲ではないか?

別の裁判では三井化学を刑事告発した。今までずっとマスメディアはこれらの告発を取り上げてくれなかったが、東京新聞が取り上げてくれた。憲法学者の村上氏はこれは国と三井化学の共謀で行われた詐欺事件ではないかと言った。

元々民間の種子に頼ろうとしたのは、TPPによる提案だった。TPPを通すために種子法を廃止した。しかし、ミツヒカリに見られるように民間の種に頼れないなら種子法を廃止するよってたつ理由がなくなってしまった。

このことに対して国はろくな釈明もしていないとのこと。

どのような判決が出るのか期待して待っていましょう。

石破茂氏が首相になって

石破茂氏が首相になって以来、いろんな話が巷に流れるようになった。まず大きな話が、対米独立を目指すという話。それに関して、もう石破氏は楔を打ってきた。

それは、ハドソン研究所に発表した石破氏によると言われるインタビュー記事である。タイトルを和訳すると「石破茂氏、日本の新たな安全保障時代について語る:日本外交の将来」というもの。まず英文での前文でどのような状況で語られたかが伝えられている。

石破茂氏は、9月27日に自由民主党総裁に選出されるのを前に、ハドソン研究所日本代表の要請に応じて、日本の外交政策の将来についての見解を独占的に語った。以下は、国会議員としての石破氏の個人的見解の非公式な翻訳であり、次期首相としての見解を必ずしも反映するものではない。

オリジナルテキスト Shigeru Ishiba on Japan’s New Security Era: The Future of Japan’s Foreign Policy ハドソン研究所 2024/9/25

この記事を読むと「おやっ?」と思うのではないか? 記事の発行日のようにして2024/9/25と書かれているが、総裁選がおこなわれたのは27日である。にもかかわらず本文に「石破茂氏は、9月27日に自由民主党総裁に選出されるのを前に、」と書かれているところから、おそらくインタビューしたのが、9/25で、掲載したのは9/27以降だと思われる。それともハドソン研究所は総裁選の前にすでに「石破茂氏は、9月27日に自由民主党総裁に選出されるのを前に、」と書いていたのだろうか?

インタビューの内容を読んでみよう。ハドソン研究所のサイトには英文があり、その後に原文と称された日本語文が掲載されている。その日本語文をこちらにコピーする。

アジア版NATOの創設

安全保障環境はウクライナ戦争で一変した。ウクライナ戦争は国連常任理事国のロシアによるウクライナに侵攻することで始まった。これは国連という集団的安全保障体制の限界である。バイデン大統領は「ウクライナはNATO(北大西洋条約機構)に加盟していないから防衛義務を負わない」「ウクライナはNATOに入っていない。だからアメリカは軍事力行使はしない」 それがアメリカの理屈であった。

国連憲章51条により、「被攻撃国から救援要請があった場合に国連安保理の決定がなされるまでの間、集団的自衛権を行使することができる」というのは、すべての国の権利である。それはウクライナがNATO加盟国ではないからと否定されるものでないのであるが、米国はそのような行動はとらなかった。

今のウクライナは明日のアジア。ロシアを中国、ウクライナを台湾に置き換えれば、アジアにNATOのような集団的自衛体制が存在しないため、相互防衛の義務がないため戦争が勃発しやすい状態にある。この状況で中国を西側同盟国が抑止するためにはアジア版NATOの創設が不可欠である。

そのためには日本は安倍政権のときに憲法解釈の変更を行い集団的自衛権の行使を認める閣議決定をした。日本への直接的な攻撃に対して最小限の武力行使しか許されなかった自衛隊は、親密な他国が攻撃を受けた場合でも、一定の条件を満たせば反撃可能になったのである。その後、岸田政権下で「安保三文書」を閣議決定し、防衛予算を国内総生産(GDP)比2%へ増加させ反撃能力を確保した。

国家安全保障基本法の制定

しかし、これらの措置は閣議決定や個別の法律で定めているに過ぎない。日本では、国政の重要課題は、国会で基本法を制定し、その方向性を国民の前に明示し個々の政策を進めるのが通例だが、安全保障に関しては、基本法がないまま今日に至っている。我が国を取り巻く地政学的危機はいつ戦争が起こってもおかしくない状況にまで高まっている。その危機への対処のために「国家安全保障基本法」の制定が早急に不可欠となる。「国家安全保障基本法」は自民党内でも検討を重ねたものであり、私の外交・安全保障政策の柱の一つであり、続けて自民党の悲願である憲法改正を行う。

現在、インド太平洋地域において、QUAD(アメリカ、日本、オーストラリア、インド)は首脳会談レベルまで引き上げられ、2021年9月にはAUKUS(オーストラリア、イギリス、アメリカ)が創設された。さらに、また、日米韓の安保協力関係が深化し、首脳会談の定例化をはじめ、共同訓練や情報共有など多くの枠組みを制度化し、実質的な「3か国同盟」に近づいてきている。ここでは、自衛隊と在日米軍の指揮統制の見直しやミサイルなどの防衛装備品の共同開発・生産を打ち出し、米国の拡大抑止の調整もなされている。

最近では、ロシアと北朝鮮は軍事同盟を結び、ロシアから北朝鮮への核技術の移転が進んでいる。北朝鮮は核・ミサイル能力を強化し、これに中国の戦略核が加われば米国の当該地域への拡大抑止は機能しなくなっている。それを補うのはアジア版NATOであり、そこでは中国、ロシア、北朝鮮の核連合に対する抑止力を確保せねばならない。アジア版NATOにおいても米国の核シェアや核の持ち込みも具体的に検討せねばならない。

現在、日本は日米同盟の他、カナダ、オーストラリア、フィリピン、インド、フランス、イギリスと準同盟国関係にある。そこでは「2+2」も開催されるようになり戦略的パートナーシップの面として同盟の水平的展開がみられる。韓国とも日米は安全保障協力を深化させている。これらの同盟関係を格上げすれば、日米同盟を中核としたハブ・スポークスが成立し、さらにはアジア版NATOにまで将来は発展させることが可能となる。

他方、潜在的「脅威」を低減させる信頼醸成措置(CBM)も重要となる。日本は、2024年の元旦は能登半島地震が起こった。近い将来、南海トラフ地震、首都直下地震、富士山噴火の可能性が高まり、米国のFEMA(連邦緊急事態管理庁)に準ずる「防災省」の設置が喫緊の課題となっている。アジアに目を転じてみるとフィリピン、台湾、中国は大きな地震、水害、津波にたびたび見舞われ、その対処として多国籍軍によるHADR(人道及び自然災害)活動がある。中国もHADRに力を入れており海軍の病院船を「リムパック16」に派遣したこともある。国連防災機関(UNDRR)などと協力しながらアジア太平洋地域における防災に対するHADR活動をアジア版NATOと連携しながらさらに強化し、信頼醸成措置を展開させる。 

米英同盟なみに日米同盟を強化する

日本は、戦後80年近くにわたり安全保障上の課題をひとつひとつ乗り越えてきた。石破政権では 戦後政治の総決算として米英同盟なみの「対等な国」として日米同盟を強化し、地域の安全保障に貢献することを目指す。安全保障政策を総合的に推進する枠組みを築くことで、日本の独立と平和を確保し、安定した国際環境の実現に主体的かつ積極的に寄与すべきと考える。

日米安全保障条約は、日本の戦後政治史の骨格であり、二国間同盟であり時代とともに進化せねばならない。アーミテージ・ナイ・レポートはかつて米英同盟の「特別な関係」を同盟のモデルとして、日米は「対等なパートナー」となることを提案した。今、それが可能となり、米国と肩をならべて自由主義陣営の共同防衛ができる状況となり、日米安全保障条約を「普通の国」同士の条約に改定する条件は整った。

アメリカは日本「防衛」の義務を負い、日本はアメリカに「基地提供」の義務を負うのが現在の日米安全保障条約の仕組みとなっているが、この「非対称双務条約」を改める時は熟した。日米安全保障条約と地位協定の改定を行い自衛隊をグアムに駐留させ日米の抑止力強化を目指すことも考えられる。そうなれば、「在グアム自衛隊」の地位協定を在日米軍のものと同じものにすることも考えられる。さらに、在日米軍基地の共同管理の幅をひろげていくなどすれば在日米軍の負担軽減ともなろう。

米英同盟なみに日米同盟を引き上げることが私の使命である。そのためには日本は独自の軍事戦略を持ち、米国と対等に戦略と戦術を自らの意思で共有できるまで、安全保障面での独立が必要である。保守政治家である石破茂は、「自分の国家は自分で守れる安全保障体制」の構築を行い、日米同盟を基軸としてインド太平洋諸国の平和と安定に積極的に貢献する。

こちらから引用 Shigeru Ishiba on Japan’s New Security Era: The Future of Japan’s Foreign Policy ハドソン研究所 2024/9/24

対米従属をやめるために、まずは対等な関係を作るとはどういうことかの一つの案を告げている。米国の政府筋はこれを読んでどう思うだろうか? おそらく日本のマスメディアは対米従属を続けるか、そこから離れるか、方針をどこかに決めてもらおうとするだろう。その結果、どんな答えが一般の人たちに提示されるのか。それで日本の行先が見えてくる。

BSフジのプライムニュースではこんなやりとりがあった。

ネット上ではいろんな意見が飛び交っている。

そのほかにもどんな話があるのか、ここにいくつか紹介しておく。

以下は首相指名を受ける直前の党首対談。

文書の不在に対してTANSAが訴訟を起こす

政府は都合の悪い事実に対して証拠を隠滅しています。米国では情報自由法(FOIA)によって、誰でも申し込めば一定の条件をクリアすることで政府の内部文書を入手できるようになっています。

そもそも政府とは国民の付託によって成立しているもの。それが国民に知らせたくない情報を持っていることじたい問題です。

それを一般的な話でどうするか考えても限度があります。

TANSAというニュースサイトが国葬文書の開示を求めて国を提訴するそうです。

安倍晋三元首相の国葬についてはいろんな意見がありましたが、国葬を決める上でどんな論議があったのか、Tansaは国葬の実施を決める上での、内閣法制局と官邸側との協議記録を2022年7月に情報公開請求をしましたが「記録を取っていない」「すでに捨てた」という理由で不開示になり、その後も不服の審査請求もしたが、今年6月に出た結果は変わらなかったそうです。

TANSAはこう書いています。

民主主義の基本は、記録を残し、それを元に社会を構成するすべての人が検証できるようにしておくことです。民主主義の危機と捉え、今回の訴訟には、Tansaの顧問弁護士でもある喜田村洋一さんら、自由人権協会所属の5人の弁護士が弁護団を結成しました。

国葬文書だけではなく、多くの重要な公文書が隠蔽されています。裁判に加え、新たに探査報道シリーズ「記録のない国」を始め、記事でも報道していきます。

Tansaが国を提訴へ、記者会見開催のお知らせ TANSA 2024/09/25 21:13

このための記者会見が9月30日に行われます。

そのためのプレスリリースはこちらです。

記者会見の様子をYouTube上で見ることができます。

報道の自由を守るためにもご注目ください。