イスラエル議会、国連パレスチナ難民機関を禁止する法案を承認 – 時系列で見る

エジプトの新聞 ahram のオンライン版で昨日1日の中東の状況を伝えていたので翻訳した。

ここから。

イスラエル議会は月曜日、国際社会の反対にもかかわらず、国連パレスチナ難民救済機関(UNRWA)のイスラエル国内での活動を禁止する法案を承認した。

イスラエルによるガザ、ヨルダン川西岸、レバノンでの戦争により、パレスチナ人とレバノン人の苦しみが続く中、アハラム・オンラインは、10月28日月曜日に中東全域で起きている最新の情勢をライブでお届けします。

09:00
イスラエル軍がガザ市のシュジャヤ地区の住民を攻撃し、少なくとも3人が死亡した。

ワファ通信によると、イスラエル軍がヌセイラト難民キャンプ中心部の住宅を攻撃し、パレスチナ人が1人死亡、数人が負傷した。

イスラエル軍の戦闘機と戦車は、爆撃と包囲が続くガザ北部のジャバリア、ベイト・ラヒヤ、シュジャヤへの攻撃を続けている。

イスラエル軍の戦闘機は、10月初旬からイスラエル軍による大量虐殺が相次いでいるジャバリア難民キャンプのアル・アジュリ家の住宅も爆破した。

09:10
レバノン国営通信社(NNA)は、イスラエル軍機がレバノン南部のティルスを襲撃し、少なくとも3人が死亡、2人が負傷したと報じた。

救助隊員と救急隊員が瓦礫の撤去と行方不明者の捜索に当たっていると同通信社は付け加えた。

09:15
パレスチナの著名な政治家でファタハ運動の指導者であるマルワン・バルグーティ氏は、9月初旬にイスラエルのメギド刑務所で残忍な暴行を受けた。

パレスチナ囚人問題委員会の弁護士によると、バルグーティ氏と他の数人の被拘禁者はイスラエルの刑務所警備員の手による激しい暴行を受けた。

9月9日にバルグーティ氏の独房で起きた暴行により、同氏は背中、肋骨、腕、脚に重傷を負ったと同委員会は付け加えた。

声明によると、バルグーティ氏は運動制限、胸部と背中の痛み、未治療の感染した傷、未治療の内出血による耳の炎症に苦しんでおり、回復は遅く困難を極めている。

同氏が負った負傷には、肋骨と手足の損傷、右耳の出血、右腕の傷、および背中の激しい痛みなどがある。

バルグーティは、第二次パレスチナ・インティファーダ(2000~2003年)の真っ只中、2002年にイスラエルによって投獄された。

2024年8月、ハマスはイスラエルとの捕虜交換/停戦協定におけるパレスチナ人捕虜リストに彼の名前を含めた。

09:33
イスラエル軍は、レバノン南部での戦闘で軍のラビを含む兵士4人が死亡したと発表したが、詳細は明らかにしなかった。

テルアビブによると、レバノンから発射された爆発性ドローンと飛翔体により、イスラエルで5人が負傷した。

09:45
イラン革命防衛隊の最高司令官は、イスラエルがイランの施設を攻撃した後、イスラエルは「苦い結末」に直面するだろうと警告したと、地元メディアが月曜日に報じた。

タスニム通信が引用した革命防衛隊のホセイン・サラミ司令官は、イスラエルは土曜日の空爆で「不吉な目的を達成できなかった」と述べ、これを「誤算と無力さ」の兆候と呼び、イスラエルにとって「その苦い結末は想像を絶するものになるだろう」と警告した。

イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は日曜日、同国はイスラエルに「適切」に対応すると述べた。

「我々は戦争を求めているわけではないが、我々の国家と国の権利を守り、シオニスト政権の侵略に適切に対応する」とペゼシュキアン大統領は国営テレビで語った。

ペゼシュキアン大統領はまた、イランが自制すれば米国はガザとレバノンでの戦争を止めると約束したと述べた。「彼らは我々の自制に応じて戦争を終わらせると約束したが、約束を守らなかった」と彼は述べた。

イラン大統領はまた、イスラエルの侵略が続けば緊張が高まると警告し、「米国がイスラエルにこれらの残虐行為を奨励していることは分かっている」と付け加えた。

09:55
イスラエルのクネセトは月曜日、東エルサレム、ガザ、ヨルダン川西岸を含むパレスチナ占領地における国連救済事業機関の活動を90日以内に停止する2つの法案を可決する予定だが、このような措置に反対する国際的な大規模な圧力キャンペーンが展開されている。

首相官邸筋はエルサレムポスト紙に対し、法案は可決される見込みであると語った。

カナダ、オーストラリア、フランス、ドイツ、日本、韓国、英国の外相は共同声明を発表し、特に戦争によるガザの悲惨な人道状況を踏まえ、この停止に「重大な懸念」を表明した。

10:10
国連安全保障理事会はイランの要請により月曜日に緊急会合を開く予定。

安全保障理事会の輪番議長国を務めるスイスは、ロシア、中国、同理事会のアラブ代表であるアルジェリアがこの要請を支持したと述べた。

10:11
レバノン保健省は、南部の都市ティルスの中心部でイスラエル軍が攻撃し、少なくとも5人が死亡、10人が負傷したと報告した。死者数は暫定値のままである。

保健省の声明では「今朝、沿岸都市の住宅ビルにイスラエル軍が攻撃し、暫定的に5人が死亡、10人が負傷した」と述べ、「瓦礫の撤去作業が続いている」と付け加えた。

バールベックとナバティエ近郊での空襲でさらに2人が死亡した。

保健省によると、過去24時間にわたるレバノンへのイスラエルの空襲により、19人が死亡、108人が負傷した。

最も多くの死傷者が報告されたのはシドンとティルス近郊の南部で、7人が死亡、48人が負傷した。ナバティエでは10人が死亡、55人が負傷して入院した。

バールベック・ヘルメルでは2人が死亡、5人が負傷した。

2023年10月に現在の緊張が高まって以来、イスラエルの爆撃と砲撃による死者総数は2,772人に達し、12,468人が負傷した。

10:37
イラクは、土曜日にイスラエルがイラン攻撃のためにイラク領空を使用したことに対し、国連のアントニオ・グテーレス事務総長と国連安全保障理事会に苦情を申し立てたと、イ​​ラク政府報道官のバシム・アラワディ氏が述べた。

同氏は声明で、この書簡は「シオニスト組織が10月26日にイラン・イスラム共和国への攻撃を実行するためにイラク領空を使用し、イラクの領空と主権を露骨に侵害した」ことを非難するものだと述べた。

イラクのソーシャルメディアに投稿された画像や動画には、イスラエルが使用したミサイルのブースター部分が写っているようだ。

ミサイルの破片はバグダッド北部の地域に落ちたようだ。

12:10
ヒズボラは一連の声明で、レバノン国境のファティマ門付近に集結するイスラエル軍に対し3回のロケット弾攻撃を実施したと述べた。

ヒズボラはまた、イスラエル北部のマナラ入植地とマルガリオット入植地の間でイスラエル軍の集団に対しさらに2回の攻撃を行ったと報告した。

イスラエルのチャンネル12は、レバノンからガリラヤ地方のキルヤト・シュモナとその周辺地域に向けて15発のロケット弾が発射されたと報じた。

イスラエル軍は、レバノンから発射されたドローンをガリラヤ西部で迎撃したと発表した。

イスラエルのホームフロント司令部は、ガリラヤ地方北部のメトゥラ、キルヤト・シュモナとその周辺でサイレンが鳴ったと報告した。

ヒズボラは日曜、イスラエルのキルヤト・シュモナ入植地の住民に警告を発し、直ちに避難するよう求めた。

これは、イスラエル軍がレバノン攻撃の拠点としてこれらの場所を利用しているとして、ガリラヤにあるイスラエルの入植地25か所の住民に直ちに避難するようヒズボラが以前に出した勧告に続くものである。

11:40
イランのアバス・アラグチ外相は、イスラエルによるイラン攻撃の数時間前に「兆候を受け取っていた」と述べた。

「その夜の攻撃の可能性について、夕方から兆候を受け取っていた」とアラグチ外相は記者団に語ったが、兆候の内容については明らかにしなかった。

イスラエルは土曜日、テヘランの10月1日の攻撃への報復としてイランへの空爆を実施した。これはイスラエルがテヘランでハマスの指導者イスマイル・ハニヤ氏、ベイルートでヒズボラ指導者ハッサン・ナスララ氏、ダマスカスで革命防衛隊司令官を殺害したことに対する報復である。

アラグチ外相は、攻撃が起こった際に「必要な措置」が講じられたと述べ、軍関係者と連絡を取り、「さまざまな関係者とメッセージを交換した」と付け加えたが、関係者の名前は明かさなかった。

イラン外相は発言の中で、テヘランには「対応する権利」があると強調した。

12:50 ヒズボラは、アッカ東部のイスラエル軍部隊を一方向ドローンで攻撃し、直撃したと発表した。

13:10
レバノン保健省は、レバノン南部の2つの村でイスラエル軍が攻撃し、12人が死亡、少なくとも24人が負傷したと発表した。

報道によると、ブルジュ・エル・シェマリで5人が死亡、アイン・エベルでさらに7人が死亡、少なくとも24人が負傷した。

13:35 イスラエルのモサド長官デビッド・バルネアは、ガザでの停戦と捕虜交換の合意に向けた夜間の会合後もカタールに留まった。イスラエルのメディアによると、両当事者は数日以内に交渉再開とチーム招集の可能性を検討している。

日曜日、アブドルファッターハ・エルシーシ大統領は、エジプトが2日間の停戦と、イスラエルの刑務所に拘留されているパレスチナ人数名と引き換えにガザで拘留されているイスラエル人4名の釈放を提案したと発表した。

協議について説明を受けた情報筋はCNNに対し、米大統領選で勝者が発表されるまでは協議が「大きな進展」を見せることはないとの見通しを示した。

「情報筋は、最新の協議は捕虜の釈放と停戦合意の達成ではなく、むしろそのプロセスを活性化させることに重点が置かれていたと付け加えた」とCNNは付け加えた。

13:45
国連副報道官ファルハン・ハク氏は、ガザで国連車両を運転中にUNRWA職員がイスラエル軍に殺害されたと述べた。

クネセトは、イスラエル政府とUNRWAの接触を禁じ、パレスチナ占領地での活動を禁止する法案を検討している。

イスラエルは数十年にわたりUNRWAを標的にしてきた。国連救援機関の任務の中心的前提はパレスチナ難民の祖国への帰還だからである。

UNRWAがなければ、パレスチナ難民への救命支援は、不可能ではないにしても、著しく妨げられるだろう。我々はイスラエル政府に対し、UNRWAの活動能力を損なわないように要請する。

13:46
イスラエル軍はガザ北部のカマル・アドワン小児病院の職員100人を拘束していると、ガザの医療関係者が伝えた。

イスラエル軍は金曜日、ベイト・ラヒヤにある同病院を襲撃し、男性職員44人を拘束したと世界保健機関が先に発表した。

パレスチナの医療関係者によると、約200人の患者を治療していた同病院は襲撃で大きな被害を受けた。

保健省は、イスラエル軍の襲撃で物資と職員が不足したことを受け、外科技術を持つ者なら誰でも病院に加わり、「できるだけ多くの負傷者と患者を救う」よう呼びかけた。

保健省は「国際機関に対し、速やかに外科チームを病院に派遣するよう緊急に要請する」と付け加えた。

同省は、イスラエル軍が病院の医師の大半を拘束または追放したため、病院は医療スタッフの大半を失ったと説明した。

同省によると、現在「すべての専門分野を合わせても、病院に残っている小児科医は1人だけ」だという。

同病院長のフサム・アブ・サフィヤ医師は「医療制度は完全に崩壊しており、応急処置しか提供できない」と語った。

同医師はアルジャジーラ特派員アナス・アルシャリフに「私たちの子どもたちは目の前で殺され、私たちは自分たちの手で埋葬している」と語った。

「私は人道的なメッセージを運んでいるために息子を失いました。私たちの子どもたちは殺されています。私は病院の壁の横に息子を埋葬しました」と同医師は付け加えた。

13:49
レバノン外務省はソーシャルメディアプラットフォームXで「イスラエルによる南レバノンのハスバヤとベイルート南部郊外のウザイ地区のメディア施設を標的とした3人のジャーナリスト殺害と最近の攻撃について安全保障理事会に苦情を申し立てた」と述べた。

金曜日早朝の攻撃は、ドゥルーズ派が多数を占めるハスバヤの複合施設を襲い、そこにはレバノンとアラブのメディアのジャーナリスト10人以上が寝泊まりしていた。

「イスラエルによるメディアクルーへの度重なる攻撃は戦争犯罪」であり、イスラエルは「責任を問われ、処罰されなければならない」と声明は付け加えた。ベイルートを拠点とする放送局アル・マヤディーンのカメラマン、ガッサン・ナジャール氏と放送技師、モハマド・レダ氏、アル・マナールテレビのビデオジャーナリスト、ウィサム・カセム氏が攻撃で死亡した。

ナジブ・ミカティ首相は攻撃は故意だったと述べ、首相とジアド・マカリー情報相はともにこれを戦争犯罪と呼んだ。

13:50
ドイツの航空会社グループ、ルフトハンザは、イスラエルがガザとレバノンで戦争状態にあるため、テルアビブ行きのフライトの運休を11月25日まで延長すると発表した。

ルフトハンザグループの航空会社、オーストリア航空、ブリュッセル航空、ルフトハンザ航空、スイス インターナショナル エアラインズも、ユーロウィングスのテルアビブ行きフライトを11月30日まで運休することを確認した。

14:00
イスラエル軍はレバノン南部の都市ティールの一部の住民に対し、同地域の施設を攻撃すると警告し、直ちに退去するよう指示した。

14:45
レバノン保健省は修正された死者数を発表し、沿岸都市ティールの住宅ビルに対するイスラエルの空爆による死者数は7人に上ったと発表した。また、攻撃で17人が負傷したと付け加えた。

15:40
パレスチナ保健省は月曜日、1年にわたるイスラエルのガザ戦争で死亡したパレスチナ人の数が4万3000人を超え、そのほとんどは女性と子供であると発表した。

同省によると、この数には過去2日間にガザの病院に搬送された96人の死者も含まれている。

15:50
ヒズボラは、月曜日に同組織の戦闘員が南レバノンでイスラエル軍兵士を標的にしたと発表した。同組織は先に、国境付近の同じ地域で兵士らへの攻撃を繰り返したと主張していた。

イランの支援を受ける同組織は声明で、ヒズボラの戦闘員らがワザニ村近くの「イスラエルの敵軍の集結地」を「ロケット弾一斉射撃」で標的にしたと述べた。ワザニ村近くの閉鎖された国境検問所ファティマズ・ゲートでイスラエル軍に対し、ロケット弾と砲撃による4回の攻撃があったと先に主張していた。

16:20
中東で激化する紛争におけるイスラエルの戦争法の甚だしい違反は危険な前例となっている、と同地域の援助活動家らは警告している。

イスラエルのガザ戦争開始以来、人道主義者らは、交戦当事者らが国際人道法(IHL)を無視していると述べている。

「戦争のルールがこれほど甚だしい形で破られている…(これは)他の紛争では見たことのない前例となっている」とパレスチナ赤新月社(PCRS)のマルワン・ジラニ副会長はAFPに語った。

先週、ジュネーブで191カ国の赤十字社と赤新月社が集まった会議で、同副会長は「人命と国際人道法の完全な無視」を嘆いた。

イスラエルのガザ地区に対する壊滅的な戦争が続く中、地元の援助活動家らは、他の住民と同じリスクに直面しながら支援を届けようと奮闘している、と同氏は語った。

本日早朝、ガザ地区で3か月間活動したハル大学上級名誉臨床講師で血管外科医のジュナイド・スルタン博士が、イスラエルの残虐行為に反対する声を上げた。

16:40
イスラエル国防省は月曜日、「アイアンビーム」として知られるレーザー防空システムの開発を加速するため、5億3000万ドルを割り当てたと発表した。

「国防省は、レーザー迎撃システム「アイアンビーム」の調達を大幅に拡大するため、約20億シェケル相当の大型契約を締結した」と声明は述べている。

このシステムは、ガザ戦争開始以来、レバノンのヒズボラがイスラエルに向けて発射してきたドローンやその他の発射物の迎撃能力を向上させることを目的としている。

アイアンビームは、より有名なアイアンドームなどの他の防空能力を補完することになる。

17:00
イスラエル軍がレバノン南部の村々を爆破し続ける中、イスラエルは月曜日、7人が死亡した以前の襲撃を受けて「避難命令」を発令し、ティルスへの新たな空爆を開始した。

国営通信社(NNA)は、住宅アパートへの襲撃から始まった、この古代の沿岸都市に対する「一連の攻撃」を報じた。

海岸沿いの建物から上がる煙など、ティルスの一部を覆う厚い煙の雲が、世界中のテレビ画面で報道された。

スカイニュースアラビアによると、月曜日、イスラエル軍はレバノンとイスラエルの国境にあるアイトルーンの町で住宅や家屋を爆破した。

同軍は過去72時間以内に他の町や村の家屋や住宅を爆破している。

イスラエル軍はレバノン南部全域で焦土作戦を展開し、数十万人の民間人を同国北部に追いやった。

17:30
ヒズボラは月曜日、イスラエル北部の都市ハイファ地区の海軍基地に向けて高性能ロケット弾の集中砲火を発射したと発表した。

同グループは、イスラエルの攻撃がティルスを襲った後、ハイファ地区の「海軍基地へのロケット弾集中砲火」を開始したと述べた。

ヒズボラはまた、月曜日にレバノン国境の村の近くでイスラエル軍を待ち伏せしたと発表した。これは、南レバノンでの近距離戦を含む全面戦争が始まって1か月以上経った後のことだ。

この全面戦争は、イスラエルがヒズボラに対する交戦規則を変更し、地上侵攻を試みた後に始まった。

レバノンのグループは、致命的な衝突に先立ち、国境の村クファル・キラの郊外に「イスラエルの敵の車両と兵士が進撃するのを待ち伏せした」と述べた。

イスラエル軍と戦闘機はヒズボラとの戦争で繰り返しクファル・キラを標的にしている。

18:30
イスラエル軍は、イスラエル軍が南レバノンへの攻撃を続ける中、ヒズボラが月曜日にイスラエルに向けて100発以上の発射体を発射したと発表した。

19:00
南アフリカは、イスラエルがガザ地区で犯した「大量虐殺」の「証拠」を国際司法裁判所に提出したと、シリル・ラマポーザ大統領府は月曜日の声明で述べた。

大統領府は、この文書には「イスラエル政府がガザ地区に住むパレスチナ人の破壊を推進することで大量虐殺条約に違反したことを示す証拠が含まれている」と述べ、イスラエルはこれを否定している。

19:40
欧州連合加盟国、サウジアラビア、ヨルダン、トルコなどの国を代表するフォーラムは月曜日、ガザとレバノンでの「即時停戦」を求めた。

地中海連合はまた、ガザ戦争が中東全体に波及する中、イスラエルとパレスチナの紛争に対する二国家解決を損なう一方的な措置をやめるようイスラエルに求めた。

バルセロナでの会合後の記者会見で、EUのジョセップ・ボレル外務政策担当長官は、「日々、より多くの人々を絶望に追い込み、世代全体を絶滅させる憎悪の種をまき散らしている」危機に対する政治的解決を求めた。

EUと地中海沿岸諸国が集まるこのフォーラムは共同声明で、レバノンとガザでの「即時かつ恒久的な停戦」が「最優先事項」であると述べた。

また、イスラエルに対し、占領下のヨルダン川西岸での入植地建設やレバノンの国連平和維持軍への攻撃などの行動をやめるよう求めた。

20:10
パレスチナ赤新月社は、ガザ北部のカマル・アドワン病院からガザ市のアル・シーファ病院へ患者20人と付き添い14人を無事に避難させたと報告した。世界保健機関と連携したこの作戦は、医療へのアクセスを厳しく制限したイスラエルの24日間の包囲の後に行われた。

この避難は、医療施設に対する暴力と略奪が激化する中で行われた。イスラエル軍は同日早朝、カマル・アドワン病院の職員100人を拘束した。医療関係者によると、ベイト・ラヒヤにある同病院は金曜日に襲撃され、男性職員44人が拘束され、施設に大きな被害が出た。最新の情報によると、同病院は200人の患者を治療しており、イスラエルの包囲により物資と人員が極めて不足している。

20:30
Quds News Network が共有した映像には、イスラエル軍がジャバリア難民キャンプでパレスチナ人被拘禁者を拷問している様子が映っている。

閉じ込められた民間人が撮影したとされるこのビデオには、キャンプ内の「避難所」で拷問が行われていることが記されている。

映像では、被拘禁者が顔を砂に押し付けてうつ伏せに横たわり、イスラエル兵が銃を突きつけて身体を検査している。このシーンは、ガザ地区で続く戦争の中でイスラエル軍に対する非難をさらに強めるものだ。

ガザ北部にあるジャバリア難民キャンプは、複数の攻撃を受けており、依然として完全包囲下にある。封鎖により必要な援助物資の流入が阻止され、逃げられなかった人々は飢餓、病気、イスラエル軍による虐待の恐れにさらされている。

21:00
イスラエルによるガザ地区への継続的な爆撃の中、24時間以内にパレスチナ人ジャーナリスト5人が殺害された。

政府メディア局によると、この悲劇的な死により、現在の紛争勃発以来殺害されたジャーナリストの総数は182人となった。

ガザ戦争が始まって以来、イスラエルの残虐行為に反対するとして繰り返し標的にされてきたジャーナリストたちは、再びイスラエル軍と入植者による襲撃、サイバー攻撃、ハッキング、検閲に直面している。

ジャーナリスト保護委員会(CPJ)などは以前、ガザのジャーナリストは計り知れない危険に直面していると述べていた。

21:30
サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン外相は、イランのアバス・アラグチ外相と電話会談を行った。

サウジ通信社は、両外相が地域の最新情勢と激化する紛争の影響について話し合ったと報じた。

両外相は、地域の安全と安定を揺るがすようなことは避けることが重要だと強調した。

両外相はまた、二国間関係についても検討した。

22:10
欧州連合は、イスラエルの国会で採決される予定の、イスラエルの国家機関と国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)との接触を禁止する法案について、深刻な懸念を表明した。

本日発表された声明で、EUは提案された法案が潜在的に破滅的であるとし、「これらの法案が採択されれば、広範囲にわたる影響を及ぼし、事実上、UNRWAのガザにおける重要な活動を不可能にするだろう」と述べた。

声明では、法案が「占領下のヨルダン川西岸におけるUNRWAの医療、教育、社会サービスの提供」を深刻に妨げ、同機関のイスラエルにおける外交特権を剥奪する可能性があると指摘している。

EUは、このような行為は国際法と人道原則に反すると強調し、すでに深刻な同地域の人道危機をさらに悪化させると警告した。

「EUは、UNRWAがこれらの重要なサービスの唯一の提供者であり、数百万人のパレスチナ難民に緊急救援を提供する上で不可欠であることを改めて強調する」と声明は続けた。ガザ地区の1万3000人を含む4万人以上の職員を抱えるUNRWAは、国連総会から脆弱な人々を支援するという長年の任務を負っている。

EUの懸念は、国際司法裁判所が命じた暫定措置に違反する可能性のある東エルサレムのUNRWAの施設からの立ち退きの可能性によってさらに高まっている。

「数百万人の命が危険にさらされる可能性があり、これらの義務をこれ以上無視することはできない」とEUは警告した。

これらの展開を踏まえ、EUはイスラエル当局に対し、UNRWAの命を救うサービスの中断を防ぐため法律を再検討するよう求め、「UNRWAが支援するために設立されたパレスチナ難民への人道的アクセスを継続して妨げられることなく確保する」必要性を強調した。

22:40
先週のイスラエル軍の攻撃を受けて、レバノンからシリアへ二次国境検問所を経由して渡る避難民の家族の流れが細流にまで減ったと、地元当局者が月曜日にAFPに語った。

シリア側ではジュシエとして知られるレバノン北東国境の陸路国境検問所は、シリアのホムス県クサイルに通じている。

イスラエル軍の攻撃で大きな穴が開き、車両通行が妨げられたため、先週金曜日に使用停止となった。

今回の襲撃は、ベイルートとダマスカスを結ぶシリア本土との国境(レバノン側ではマスナと呼ばれる)を閉鎖せざるを得なかった10月4日の攻撃に続くものだ。

これらの攻撃は、国営航空会社を除くすべての航空会社が運航を停止していることから、人々が陸路でレバノンから逃げる能力を著しく制限している。

23:00
イスラエル議会は月曜日、国際社会の反対にもかかわらず、国連パレスチナ難民救済機関(UNRWA)を禁止する法案を承認した。

イスラエルによるガザ戦争開始以来、UNRWAに対する長年の厳しい批判は強まるばかりだったが、議員らは賛成92票、反対10票で法案を可決した。

23:10
国連パレスチナ難民救済機関(UNRWA)は月曜日、イスラエル議会がイスラエルと占領下の東エルサレムでの同機関の活動を禁止する法案を承認したことを非難し、この動きを「言語道断」と呼んだ。

「国連加盟国が、ガザでの人道支援活動で最大の支援者でもある国連機関の解体に動いていることは言語道断だ」とUNRWAの報道官ジュリエット・トゥーマ氏はAFPに語った。

「もしこれが実行されれば、ガザとヨルダン川西岸のいくつかの地域での人道支援活動に影響を及ぼす可能性を含め、大惨事だ」と同氏は述べ、UNRWAは戦争で荒廃したガザで「避難所、食糧、基礎医療」の主導的提供者であると付け加えた。

オリジナルテキスト Israel parliament approves bill banning UN Palestinian refugee agency – as it happened ahram online 2024/10/28

ワシントンとブリュッセルの覇権の時代は過ぎ去りつつある

BRICSの記事がマスメディアを賑わしているが、米国のサイトResponsible Statecraftは以下のような記事を掲載した。

BRICSは米国主導の金融システムからの転換を示唆

概要
今年のロシアでのBRICS年次総会では、より広範な使命を推進する新たな加盟国が歓迎される

本文
ロシアは、最近開かれたBRICS首脳会議を、ロシア史上最大の外交政策イベントであり、2024年にロシアがBRICS議長国を務める上で重要なイベントであると宣伝している。

火曜日、ウラジミール・プーチン大統領は24カ国の首脳と合計32カ国の代表団を迎えた。10月22日から24日まで開催される第16回BRICS首脳会議は、BRICS+形式の下での初の首脳会議であり、アジア、アフリカ、中東、ラテンアメリカの代表が参加する。

初日、BRICSの元メンバー(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)は、エジプト、エチオピア、イラン、アラブ首長国連邦(UAE)を正式にグループに迎え入れた。この拡大により、BRICS+は現在、世界人口の40%以上を占めることになり、西側が支配する世界システムに対する有効なカウンターウェイトとしての地位を確立する可能性がある。

会合の主な目的は多国間主義、公平な世界的発展、安全保障の強化に重点を置くが、参加者はBRICS諸国と南半球諸国間の協力を深める方法も模索する。

BRICS間で議論される具体的な問題には、新たなBRICS決済システム、脱ドル化、BRICSデジタル通貨、国際通貨基金(IMF)に代わるもの、穀物の新たな取引プラットフォームの提案などが含まれる。

選ばれたテーマと問題は、西側諸国の既存の世界秩序と南半球諸国の間の拡大する亀裂を強調し、悪化させるものである。BRICS、特にロシアは、このフォーラムを利用して、西側諸国、主に米国主導の「ルールに基づく」金融、経済、政治秩序とは対照的な多極的な経済および地政学的構造のビジョンを示すつもりであることは明らかである。

首脳会談に先立ち、ロシア下院議長のヴャチャスラフ・ヴォロディン氏はテレグラムで次のように公に強調した。「現在、BRICSは10カ国と世界人口の45%を結集している。30カ国以上が参加に関心を示している。ワシントンとブリュッセルの覇権の時代は過ぎ去りつつある。」

BRICS+諸国がカザンで会合する一方で、ガザとレバノンでワシントンの支援を受けたイスラエルの軍事行動により、「ルールに基づく秩序」と米国の覇権は引き続き深刻に損なわれている。イスラエルは国連決議を揺るぎなく無視し、平和維持部隊(レバノンではUNIFILと呼ばれる)を攻撃し、国連事務総長アントニオ・グテーレスを歓迎できない人物と宣言した。注目すべきことに、グテーレスはカザンでの会合に出席する予定である。

中東の緊張が高まる中、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は、カザンで開催されるBRICS首脳会議中にロシアとの戦略的協力に関する合意を正式化するプロセスを完了することを期待していると述べた。ロシア政府は9月中旬、ロシア連邦とイラン・イスラム共和国間の包括的戦略的パートナーシップに関する新たな国家間協定の署名に必要な手続きが実質的に完了したと報告した。

しかし、ロシアは、イランとイスラエルの緊張が高まり、イラン側に強く引き込まれることを恐れているため、正式な署名日を遅らせたいと考えているようだ。その代わりに、ロシアはBRICSの会合をガザとレバノンの戦争について話し合う場として利用しようとしてきた。例えば、UAEのシェイク・モハメド・ビン・ザイド大統領は、二国間協力と中東情勢を中心とした高官級会談を含む公式訪問のため、日曜日に盛大な祝賀会談でモスクワに到着した。

地政学以外では、サミットで取り上げられる最も顕著な問題の一つは、ロシアのBRICS決済システム「BRICS Pay」提案だ。ブルームバーグによると、「ロシアは、重い罰則を受けている自国経済を制裁から守ろうとする中で、国際金融システムを迂回することを目的として、BRICS諸国間で行われる国境を越えた決済の変更を提案している。」

ロシアは最近、BRICS加盟国を含む貿易相手国との国際取引に遅れが生じている。これらの国の銀行が西側諸国の規制当局による懲罰的措置を恐れているためだ。

この提案には、参加国が現地通貨で取引を処理できるようにする商業銀行のネットワークを構築する計画や、中央銀行間の直接リンクを確立する計画が含まれている。さらにロシアは、決済にトークンを使用できるデジタル台帳技術に基づくモデルを提案している。この計画には、穀物などの商品の相互取引センターの設立も含まれている。

当然のことながら、この考えは、9月に「メイド・イン・ロシア」フォーラムで発表されたロシアの輸出貿易計画と相関している。当時、ロシア政府代表は、貿易における「友好国」のシェアの拡大、中・高付加価値製品の輸出促進、より高価な農産物を海外市場に供給する必要性について語った。

ロシアのミハイル・ミシュスチン首相は、中国、トルコ、インド、エジプトと定義される「友好国」との決済における自国通貨のシェアが現在90%に達していると述べた。8月のこうした輸出は、すでに総輸出量の86%と推定されている。

プーチン大統領は、BRICS諸国は自国通貨の使用、新たな金融商品、SWIFTに類似するものの創設に重点を置くべきだと述べた。同大統領は「BRICS加盟国の経済構造と質の違いを考慮し、新たな準備通貨の創設には慎重なアプローチを取る」よう求めた。

しかし、BRICS首脳会議を前に、インドのスブラマニヤム・ジャイシャンカール外相は、インドは米ドルを標的にする計画はないと述べ、この発表によりインドは中国とロシアと真っ向から対立することになった。

BRICS+ の一部メンバーからの反対にもかかわらず、脱ドル化はゆっくりと経済的現実に向かっているようだ。エルサレム ポストによると、中国はすでに金に裏付けされた人民元を使用する計画を発表しており、ロシアは金に連動した通貨で取引している。BRICS 諸国による金の大量蓄積と合わせて、これらの行動は世界がドルへの依存から脱却しつつあることを示唆している。たとえば、安全資産としての国債と金の乖離は、急増する政府債務と実物資産への投資家の選好により、投資家の不確実性が高まっていることを示している。過去 10 年間、中央銀行による金の購入は米国債の購入を大幅に上回っている。

カザンBRICSサミットは、ロシアの議長国としての地位と、現在ロシアが取り組んでいる多くの根底にある金融・経済問題に支えられ、かなり印象的なレベルの野心を示した。現在の議題は明らかにロシアの利益によって推進されているが、提示された問題は、中国のような世界大国から南半球の国々に至るまで、さまざまな国の間で強く共鳴していることは明らかである。急速に発展する多極構造によってもたらされる新たな課題を乗り切ることに、すべての国が共通の関心を持っている。

BRICS 2024 が経済および金融提案に対する即時の解決策を実施する可能性は低いが、すでに第二次世界大戦後の秩序に対する代替アプローチへの熱意をうまく引き起こしている。数十年にわたる戦争と有害な制裁を経て、BRICS+ 諸国は、多数を犠牲にして少数を優遇する米国主導の「ルールに基づく秩序」に対する不信感を強めている。西側諸国は、BRICS が既存の世界構造を直ちに崩壊させることはないが、世界の住民の大多数から信頼や信用を得られなくなったその機関の比類ない優位性に対する迫りくる脅威であることに留意すべきである。

筆者 マイケル・コービン
マイケル・コービンは、ロシアとユーラシアに関する貿易および経済問題を扱う学界、連邦政府、およびさまざまなシンクタンクで約 30 年間勤務した経験があります。オハイオ州立大学でロシアおよび東ヨーロッパ研究の修士号を取得しています。

オリジナルテキスト BRICS signals shift from US dominated financial system Responsible Statecraft 2024/10/23

イスラエルのレバノン空爆

アラブニュースは以下のように伝えている。

イスラエルのレバノン空爆で51名が死亡

イスラエル空軍は水曜日、ヒズボラに対する戦争の3日目として、レバノン南部とベカー高原の数十の町への空爆を継続した。

今回初めて、レバノン領土の奥深くまで攻撃が及び、キリスト教徒が多数を占めるケスルワン地方と、ドルーズ派が多数を占めるシュフ地方が標的となった。

ファイラス・アビアド保健大臣は、少なくとも51人が死亡、223人が負傷したと発表した。

国連難民高等弁務官事務所は、「レバノンにおける破壊的な爆撃により罪のない人々の命が奪われ、何千人もの人々が避難を余儀なくされている」と述べ、「民間人への被害は容認できない」と付け加えた。

この24時間、イスラエル軍機による攻撃は激しさを増し、南部地域、ベカー高原と次々と攻撃された。多くの町が初めて砲撃された。

水曜日の朝、ヒズボラはイスラエルを標的としたロケット弾攻撃をエスカレートさせた。

ヒズボラはテルアビブ近郊を短距離弾道ミサイルで標的にした。これはイスラエルとレバノンの紛争では前例のない行動である。

また、イスラエル軍基地や軍司令部も標的にし、攻撃兵器の有効性を示した。

火曜日、イスラエル軍はヒズボラがイスラエル側に向けて発射したロケット弾が400発を超えたと発表した。 同軍は、この攻撃は「2023年10月8日に戦闘が激化した以降、最も激しい砲撃」であると述べた。

水曜日、イスラエル軍は「レバノンからガリラヤ上部に向けた40発のロケット弾の発射を検知し、そのうちのいくつかを迎撃した。また、サフェドの住宅が直撃弾を受け、火災が発生したが、負傷者は出ていない」と報告した。

ヒズボラは公式声明で、「弾道ミサイル『カデル1』は、ヒズボラ指導者の暗殺やポケベル、トランシーバーの爆破を担当するテルアビブ郊外のモサド本部を標的としていた」と述べた。

ミサイルは100キロ以上飛行したが、イスラエル軍は「ダビデスリング」防空システムを使用して迎撃した。

一方で米仏など同盟国は即時に21日間の停戦を呼びかけている。

署名国には、米国、オーストラリア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、欧州連合、フランス、ドイツ、イタリア、日本、オーストラリア、カナダが含まれている。

アメリカは、このような停戦がイスラエルとレバノンの国境沿いの長期的な安定につながることを期待している。数か月にわたるイスラエルとヒズボラの国境を越えた銃撃戦により、国境の両側で数万人が家を追われ、今週の攻撃の激化により、中東全域にわたる戦争の懸念が再燃している。

バイデンの国家安全保障顧問であるジェイク・サリバン氏と上級顧問のブレット・マクガーク氏、アモス・ホッホシュタイン氏は、ニューヨークで中東の同盟国と会合を開き、米国政府高官の一人によると、この提案についてイスラエルの当局者と連絡を取り合っている。マクガーク氏とホッホシュタイン氏は、10月7日にイランが支援する別の武装グループであるハマスがイスラエルを攻撃して以来、イスラエルとレバノンに対するホワイトハウスの主要な交渉担当者となっている。

水曜日の朝、バイデン大統領はABCの「The View」に出演し、「全面戦争の可能性もある」と警告したが、「地域全体を根本的に変えることができる和平合意の機会もある」と述べた。

バイデン大統領は、イスラエルとヒズボラに停戦に合意させることができれば、ガザ地区におけるイスラエルとハマスの戦闘停止を実現できる可能性があると示唆した。10月7日にイスラエル南部でハマスが襲撃を行い、約1,200人が死亡して以来、その戦闘は1年を迎えようとしている。イスラエルはそれに対して攻撃を行い、それ以来、ガザ地区の保健当局によると、41,000人以上のパレスチナ人が死亡している。ガザ地区の保健当局は、民間人と戦闘員の死者数の内訳を公表していない。

以上はアラブニュースの二つの記事を抜粋して記した。

二つのオリジナル記事はこちら。

イスラエルのレバノン空爆で51名が死亡 ARAB NEWS 26 Sep 2024 03:09:52 GMT9

米国、フランス、同盟国はイスラエルとヒズボラの「即時」21日間停戦を呼びかけている ARAB NEWS 26 Sep 2024 03:09:05 GMT9

イスラエルとレバノン、どうなっているのか?

イスラエル・ハヨムの記事を以下に翻訳した。

「レバノン作戦が全面戦争になったことがわかる瞬間」

イスラエルとイスラエル国防軍(IDF)による一連の攻撃、すなわちヒズボラの司令官フアード・シュクルとイブラヒム・アキルの殺害(両者ともベイルートのヒズボラ拠点であるダヒエ地区での精密攻撃)や、ヒズボラ工作員の通信機器を狙った2回の集中的な心理サイバー作戦などにより、ヒズボラのハッサン・ナスララ事務局長は木曜日の演説で、同組織はテロ組織設立以来最も深刻な打撃を受けたと認めた。

日曜日のイスラエル国防軍の先制攻撃は、差し迫った報復の脅威を無力化したが、ヒズボラに予想外の行動を促した。この動きは、8月25日のヒズボラの当初の計画に反し、イスラエルの行動によって強制されたものと言え、この組織の過去1日の反応はほぼ必然的なものとなった。

状況が悪化し、1年近く紛争を支配してきた暗黙のルールが破られているにもかかわらず、イスラエルとヒズボラは新たな境界線を設定しているようだ。今のところ、こうした制限により全面戦争の勃発は防がれている。

エスカレーションの境界

イスラエルは主にレバノン南部に攻撃を限定しているが、ヒズボラはハイファからティベリアス、さらに北方をターゲットにしている。皮肉なことに、そこは第二次レバノン戦争と同じ戦場だ。注目すべきは、ヒズボラがまだ全火力を発動しておらず、大規模なロケット弾攻撃や精密誘導兵器の配備を控えていることである。

私の見方では、ヒズボラはテルアビブ地域やハデラ近郊の重要インフラを含むハイファ南部への攻撃を意図的に避けている。そのような攻撃は宣戦布告を引き起こし、緊張はしているものの、現在の統制された交戦を台無しにする可能性が高い。

状況は依然として不安定だ。イスラエルが見過ごすことのできない重大な出来事があれば、状況は一瞬にして変わる可能性がある。これは防空軍の重要な二重の役割を強調している。それは、迫り来る脅威を迎撃するだけでなく(これまでのところ、この任務は見事に遂行されている)、政治指導者に緊張の高まりを管理する優位性を与えることでもある。この能力はイスラエルにとって重要な戦略的資産である。

北部を超えた課題

未解決の人質事件と、政府が前線間の優先順位を決める必要性により複雑化している進行中の南部作戦を見失うわけにはいかない。南部は正式に優先されている。

過去一日は、イランとその代理勢力、イラクの民兵組織が連帯を示すなど、多方面での紛争の現実を浮き彫りにした。この複雑な状況では、イスラエルの治安部隊はあらゆる面で警戒を怠らない必要がある。レバノンでの戦闘が激化するにつれ、東部と南部でも課題が増加すると予想している。

全面戦争への転換点は明らかだ。イスラエル国防軍の作戦がレバノン南部の北にまで拡大し、ヒズボラがハイファ南部と渓谷地帯を標的にし始めたときだ。今のところ、衝突が続いているにもかかわらず、私たちにできるのは、この避けられないと思われる激化を避けることだけだ。

著者は予備役准将であり、イスラエル防空軍の元司令官であり、戦略顧問でもある。

オリジナルテキスト ‘The moment we’ll know Lebanon campaign had become an all-out war’ IsraelHayom 2024/9/24 7:18


一方で、リバノンの新聞「アン・ナハル」のサイトでは、いくつかの短文を羅列して現状を伝えている。

「アン・ナハル」は攻撃をカバーし続けている イスラエルによるレバノン攻撃…最新の動向をフォロー という記事から、二つをピックアップ。

1.

子ども、女性、救急隊員を含む約500人が死亡、1,650人以上が負傷し、アラブ諸国や国際社会からの紛争停止を求める声が高まり、村々で目撃された大規模な避難民運動の影響もあった。ベカー川の南部と一部地域では、ヒズボラの作戦と同様にイスラエルによる襲撃の波が今日も続いている。

2.

青少年・スポーツ大臣のジョージ・カラス博士は、クラブ、連盟、スカウト・青少年協会、ユースホステル協会、労働組合、団体、スポーツクラブに対し、それぞれの能力に応じて民間救援活動に参加するよう要請した。

カラス氏は、すべての人が自分たちの能力、能力、幹部を国民のために尽くし、避難民を保護し、彼らを受け入れ、必要な施設を提供することに貢献できる場所やスペースを開放することを望んだ。

彼は青少年・スカウト・スポーツ施設総合機構に対し、その施設、特にスマール・ジュベイルのスポーツ・シティとスカウト・シティを南部からの避難民家族が自由に使えるように配置するよう指示し、イスラエルによる攻撃と大量虐殺が終わることを願った。レバノン人が受けていた犯罪は止まり、人類の良心は沈黙から目覚めるだろう。

オリジナルテキスト “النهار” في تغطية متواصلة للهجوم الإسرائيلي على لبنان… تابعوا آخر التطوّرات An-nahar 2024/9/24


イスラエルとレバノンの記事を読んで、あなたは何を思うだろうか?

イスラエルがヒズボラを攻撃、ヒズボラは反撃の様子

サウジアラビアのアラブニュースがこのように伝えている。

イスラエルとレバノンのヒズボラの激しい銃撃戦について知るべきこと ARABNEWS 2024/8/26 01:08:12 GMT9

一方で、IsraelHayam はこのように伝えている。和訳する。

首相、劇的な緊張の高まりを受け、ヒズボラにイスラエルを試さないよう警告

レバノンのテロ組織は、今回の攻撃はヒズボラの司令官フアド・シュクル氏の暗殺に対する報復だとしている。ネタニヤフ首相は「我々は国を守るために全力を尽くす決意だ。我々に危害を加える者は誰であれ、我々が危害を加える」と述べた。

ヒズボラがイスラエル領土に向けてロケット弾とミサイル約200発の集中攻撃を仕掛けたのち、日曜日の朝、北部国境沿いの緊張が劇的に高まった。レバノンのテロ組織は、この攻撃はヒズボラの司令官フアド・シュクル氏の最近の暗殺に対する報復であると公式に宣言した。

イスラエルはレバノンへの攻撃で応戦し、急速に展開する状況に対処するため治安当局高官による緊急会議を招集し、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は外交安全保障内閣の緊急会議を午前7時に開く予定とした。会議後、ネタニヤフ首相は国民に向けて演説した。

「今朝、我々はヒズボラがイスラエルを攻撃する準備をしていることを確認した。国防大臣およびイスラエル国防軍参謀総長と合意し、我々はイスラエル国防軍に脅威を排除する行動を開始するよう指示した」と同氏は指摘。「それ以来、イスラエル国防軍は脅威を阻止するために強力な行動をとってきた。イスラエル北部を狙った数千発のロケット弾を排除した。イスラエル国防軍は他の多くの脅威を阻止し、防衛面でも攻撃面でも非常に強力な行動をとっている。我々は国を守るために全力を尽くし、北部の住民を安全に自宅に帰還させ、我々に危害を加える者には我々が危害を加えるというシンプルなルールを守り続ける決意だ」

土曜日の深夜、イスラエル国防軍は、テロ集団がイスラエルに対して大規模なミサイルとロケット弾攻撃を準備していることを察知し、レバノンのヒズボラの標的に対して先制攻撃を実施した。ニューヨーク・タイムズ紙によると、西側情報筋は、これらの最初の攻撃は午前5時にテルアビブを攻撃するために準備された長距離ミサイル発射装置を標的にしたものだと明らかにした。情報筋は、特定された発射装置はすべて無力化に成功したことを確認した。

空襲警報サイレンは、ナハリヤ市、アッコ市、アイン・ハミフラッツ地域を含むイスラエル北部の広範囲に鳴り響いた。イスラエル国防軍は、国内の被災地域の住民に対し、ホームフロント司令部が重要な安全指示を発令すると表明した。

当局は、ロケット、無人航空機、そしておそらくより高度なミサイルシステムを含むさらなる発射の可能性を予想している。

米国も状況を注意深く監視している。国家安全保障会議の報道官は、ジョー・バイデン大統領はイスラエルとレバノンの動向を積極的に追跡しており、安全保障当局に対しイスラエルのカウンターパートとのオープンなコミュニケーションを維持するよう指示したと述べた。声明は、イスラエルの自衛権と地域の安定を促進するための継続的な取り組みを支援するという米国の継続的な取り組みを強調した。

ヒズボラに同情的なアル・マヤディーン・ネットワークは、同組織の事実上の軍事指導者フアド・シュクル氏の暗殺に対する対応を「成功」と評した。同チャンネルは、イスラエルの先制攻撃の主張を「軍の虚偽」であり「国民に対する内部欺瞞」であると一蹴した。レバノンのテロ組織は、その日の「軍事作戦」は「本日終了」したと述べ、指導者ハッサン・ナスララ氏が後日、イスラエルの声明に反論する演説を行うと付け加えた。

PM warns Hezbollah not to test Israel after dramatic escalation IsraelHayom 2024/8/25 8:41

以下はBBCのニュース。

イスラエルのMAD戦略

イスラエルの振る舞いは、平和に暮らしている日本人から見ると、少しおかしいんじゃないかと思わざるを得ないが、ニュースサイトThe Cradle によれば、それは意図的に計画された作戦に則ったものだという。つまりイスラエルは建国前から、敵と同盟国の両方に対して「MAD戦略」を行使し、イスラエルの悪行を受け入れるように訓練してきたという。以下に内容をまとめる。

7月30日から31日にかけての夜間、イスラエルはレジスタンス枢軸軍の最高幹部2人を暗殺の対象としたが、両名とも今回の紛争では前例のない高官職だった。

数時間の間に、イスラエルはレバノン、パレスチナ、イランという抵抗枢軸の3カ国を攻撃することに成功した。その過程で、テルアビブは政治的暗殺を禁じる数多くの国際法、外交条約、慣習に違反し、国連加盟国2カ国の領土保全を明白に侵害した。

ガザ戦争以来、イスラエルは急速に世界から孤立するようになった。それは、少なくとも39,000人のパレスチナ民間人(うち16,000人以上は子供)を殺害したライブストリーミングによる大量虐殺だけでなく、国際刑事裁判所(ICC)と国際司法裁判所(ICJ)でイスラエルの戦争犯罪をめぐって前例のない判決と審議が今も続いているためでもある。

テルアビブの扇動的な行動は、イスラエルはただ狂っているのかという疑問を投げかける。イスラエルは、世界的な非難が高まり、ボイコットが拡大し、同盟が縮小し、ソーシャルメディアが激怒し、孤立が拡大していることに気づいていないのだろうか。

そんなことはない。歴代のイスラエル政府は完全に合理的であり、逸脱することなくひとつの最優先戦略を遂行してきた。それが「MAD戦略」だ。

シオニスト計画は、最初からその地理的、人口的、政治的、経済的欠点を認識し、非常に計算高く、その目的を達成し、地政学的階級をはるかに超える成果を上げるために、「MAD 戦略」を実行してきた。

「MAD戦略」とは?

「MAD戦略」は教科書的な抑止理論から派生したものだという。猛り狂って何をしでかすかわからないような雰囲気を国家に持たせることで、敵からの攻撃を防げるという。つまり、下手に手を出したら何をされるかわからないと思わせることで、無闇に攻撃されない状態を作るのだ。

これは、イスラエルの友軍と敵軍に対する戦略の本質であり、一度理解すると、国のあらゆる取引においてこれらの戦術を使っていることがわかる。

2023年10月7日のパレスチナ抵抗勢力による軍事作戦のあと、ジョー・バイデン米大統領がイスラエル支援のためテルアビブに向かう途中、占領軍はガザ地区のアル・シーファ病院を攻撃し、避難所や治療を求めていた民間人数百人を殺害した。この攻撃は偶然ではなかった。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は意図的にそうした印象を付けるように仕向けた。彼は、残虐行為がいかにひどいものであろうと、米大統領を追い詰めて自らの政策への支持を示させようとした。

これは、イスラエルの悪い行動を受け入れさせ、かつ期待するように相手を手なづける、長年実践されてきたシオニストの戦術である。

ネタニヤフ首相はシリア戦争中、ロシアのウラジミール・プーチン大統領ともこの危険なゲームをおこなった。強力なロシア国家元首と会談するたびに、イスラエル首相はシリアに対して強烈な攻撃を仕掛ける。これもまた、ロシアをなだめ、調教してイスラエルの悪行を受け入れさせ、その行動に期待を持たせるように手なづけようとしたのだ。

現在、イスラエルはガザ地区とヨルダン川西岸一帯のパレスチナ人に対する攻撃に、強姦、殺人、手足の切断、斬首、拷問など、MAD戦略のあらゆる手段を講じているが、何の罰も受けていない。同盟国、敵国、そして世界中の人々は、画像やデータを受け入れ、さらに悪いシナリオに備えるべきものだと手なづけられている。

テルアビブが非合理な行動をしているというのは真実ではない。近隣諸国だけでなく世界の大国や国際機関にもその巨大な意志を押し付ける必要のある小さな組織にとって、MAD戦略を実行することは合理的なのである。

MAD、1948 年以前

イスラエルは、その創設当初から攻撃的な脅威的な存在を確立した。1944年にカイロでシュテルン・ギャングやイルグンなどのユダヤ人民兵によるテロ行為により英国外交官が暗殺され、1946年にはキング・デイビッド・ホテルが爆破され、1947年にはデイル・ヤ​​シーン虐殺が起こり、1948年にはパレスチナのナクバが起こった。

しかし、シオニストたちはその罪に対する罰を受けるどころか、1947年に国連の投票でイスラエル国家が正式に承認されるという報いを受けた。悪行は並外れた利益をもたらした、なぜその戦略をやめるだろうか。

初期のシオニストテロ民兵の大半は、のちにイスラエル軍を形成した。パレスチナ人の民族浄化を命じた政治家は「イスラエルの父」と呼ばれ、同国の初代首相となった。他の民兵リーダーたちも、メナヘム・ベギン、イツハク・ラビン、イツハク・シャミルなど、次々とその地位に上り詰め、中にはノーベル平和賞を受賞した者もいる。ここでも、悪行が報われたのである。

イスラエル建国後、1956年、1967年、1973年、1982年にアラブ諸国と続いた戦争により、イスラエルはさらなる領土獲得、入植地の増加、国際社会での地位向上という恩恵を受けた。イスラエル軍と諜報機関による侵略は、レバノン、シリア、イラク、イラン、ヨルダン、アラブ首長国連邦、チュニジア、エジプト、ウガンダを含む、イスラエルの国土の250倍に及ぶ地域に対して、絶え間なく続いた。

これらすべては、西側諸国の外交、経済、軍事、メディアの全面的な支援があってはじめて可能になった。西側諸国は、イスラエルの大胆で違法な挑発を隠蔽するために多大な労力を費やし、その結果、「イスラエルの和平プロセスに取り組む」「民主主義的」で、「規律正しく進歩した」、そして「ユダヤ人の約束の地を守る」「無敵の道徳的な」軍隊に物語を向け直した。つまり、テルアビブが国際世論を育て、従わせようと支援することで、イスラエルの西側同盟国は、国際社会がイスラエルの悪行を西側諸国の不可欠な「文明の前哨地」として受け入れ、期待するように舞台を設定したのだ。

本領発揮

その後、10月7日にパレスチナ人の抵抗作戦が起こり、イスラエルは数時間のうちに抑止力が完全に崩壊するのを目撃した。

出血を食い止めるために、イスラエルは積極的な脅迫的存在から狂気を纏う存在へとエスカレートする必要があった。

それは、もはや越えてはならない一線も本性を隠すマスクも必要ないということだ。タガが外れたようにまくしたてるイスラエルの政府高官や有力者らがテレビ画面に流す、「狂気じみた」「タルムードに触発された」「宗教的過激主義的な」「大量虐殺的な」非難は、意図的なものとしか思えない。占領国は軍事の詳細について厳しい検閲をおこなっている。しかし、政府は、自国の当局者による、非難に値する人種差別的な暴言の流れを止めるべき理由はないと考えている。

素人や平均的な西側のニュース消費者にとって、この「新しい」イスラエルの行動は驚きであり、常軌を逸しており、イスラエル人が何らかの形で非合理的になっていることを示唆している。戦略家にとって、これはイスラエルの古びたMAD戦略の単にさらなるエスカレーションであり、ますます悪化する行動を容認するように国民を仕向け、ショックを与えて行動を起こさないようにすることを意図している。

「MAD」戦略ステップ教科書の説明「33 の戦争戦略」イスラエルの対応措置
A-逆威嚇「第一に、人々はあなたが弱い、または傷つきやすいと見なすと、あなたを攻撃する可能性が高くなります。第二に、彼らはあなたが弱いことを確実に知ることはできません。彼らはあなたが現在と過去の行動を通して示すサインに依存しています」・西側諸国のシリア政策が失敗し始めると、イスラエルはシリア国内の標的を時折、しかし繰り返し攻撃するという「戦争間の戦い」戦略を開始した。イスラエルは、ロシアとイランが新たな戦線を開くよりも、こうした時折の攻撃を吸収することを好むと正確に計算していた。イスラエルは、シリアでの失敗に対する逆の脅しとして、強さの兆しを見せた。
B- 脅しを繰り返す「相手の弱点と思われるところを攻撃し、痛みを与える」・最も弱い立場に置かれたのが、間違いなくガザの民間人だ。パレスチナ抵抗運動にとって、人々が虐殺され、飢餓に苦しむのを見ることほどつらいことはない。
C- 非合理で予測不可能だと思わせる「あなたは感情的に行動しているわけではありません。それは弱さの表れです。あなたは単に、自分が少し非合理的であり、次の行動はほとんど何でもあり得るということをほのめかしているだけです」・捕虜となったイスラエル人を犠牲にすることを認めるイスラエル軍のハンニバル・ドクトリンを施行することは、感情的に行動しないことの表れである。
• 圧倒的に「福音派」である米国の大統領バイデンがイスラエルを支援するために向かったのと同時に「福音派病院」を攻撃したこと(予測不可能な表れ。
D- 恐ろしい評判を確立する「この評判は、気難しい、頑固、暴力的、容赦なく効率的など、さまざまな理由で生じます。一貫性を失わないように、慎重に評判を築く必要があります。このようなイメージに少しでも穴があれば、価値がなくなります」・国際的な報道機関や人道支援団体の幹部を「一斉に」殺害する。
・人口密集地を全滅させる。
・大量脱出を狙う。
・国際司法裁判所の大量虐殺事件に対する判決を無視して国際機関を軽視する。
・飢餓を戦争の武器として利用する。
E- 人々が自然と偏執狂になるように促す「相手を公然と脅すのではなく、相手に考えさせるように設計された間接的な行動を取る」・時折、レバノンとの戦線を奥地へと拡大し、その後停止する。
• ヒズボラへの大規模な攻撃が差し迫っているかのように軍を北へ、またはラファフへの攻撃が差し迫っているかのように南へ動員する。
• ガザの民間人に、南、中央、北へ、またはその逆へ移動するよう指示する…
F-大胆な作戦で驚かせる「自分の弱点を隠し、敵をだまして攻撃をやめさせる最善の方法は、予想外の大胆でリスクのある行動を取ること」・4月1日、イスラエルはダマスカスのイラン大使館を攻撃し、高官や民間人を殺害して世界を驚かせた。核保有国の外交的に保護された「主権領土」へのこの攻撃は、間違いなく大胆な動きである。

ネタニヤフとその仲間は狂人ではない。彼らの残酷で狂気じみた行動はすべてよく研究され、冷静に計画されたものだ。彼らの主な目的は、紀元前4世紀の戦略家である孫子が巧みに要約した状態に到達することだ。

相手があなたと戦うことを嫌がるのは、その戦いが彼らの利益に反すると考えるか、あなたが意図的に誤解に導きそう思わせたときである。

MADに対抗するもの : レジスタンスをどう扱うか

1948年以来、イスラエルのMAD戦略に本気で対抗する国はほとんどなかった。教科書的に考えれば、対抗するとは「狂人に立ち向かい、その勝利を阻止すること」となるでしょう。しかし、イスラエルよりはるかに強力な同盟国は、これまでのところ、関係とその利益とみなされるものを危険にさらす準備ができていなかった一方で、イスラエルの地域の敵国は戦争に敗れたり、解決策を押し付けることができなかったのです。

しかし、イラン、シリア、レバノンのヒズボラ、パレスチナのハマス、イエメンのアンサール・アッラー、イラクのハシュド・アル・シャアビなどを含む国家および非国家主体の同盟である西アジアの抵抗軸の設立により、現状は変化した。

数十年にわたり、この枢軸はイスラエルの脅威的な力の投射を慎重に弱め、重要なことに、可能であれば同等の報復をおこなう慣行を実施してきた。注目すべき画期的な出来事には次のようなものがある。

アカウンタビリティ作戦: 1993 年にイスラエルがレバノンの一般民衆が住む村を攻撃していたとき、ヒズボラはイスラエルの民間人を標的とした新型ミサイルで報復した。この反撃により、イスラエルは民間人への攻撃を最小限に抑えるという、はじめての非公式合意を受け入れざるを得なくなった。

怒りの葡萄作戦: 1993 年の衝突よりも大規模な紛争が1996 年に起き、そのときに正式な合意が成立し、紛争において民間人を標的とすることは絶対に許されない行為であると明確に述べられた。

2000年のレバノン撤退: レバノンでの18年間の消耗戦の後、イスラエルは無条件にアラブの地から撤退せざるを得なくなった。この重大な機会に、ヒズボラのハッサン・ナスララ書記長は、イスラエルは「蜘蛛の巣よりも弱い」と宣言する有名な激烈な演説をおこない、占領国レバノン国境の上からイスラエルとその軍事力の広がりを挑発した。

2006 年の戦争: 国境での事件のあと、イスラエルはレバノンに対して大規模な戦争を開始することで再び運を試したが目標を達成できなかった。今回は、民間人および軍事攻撃は許可されないとする国連安全保障決議により、33 日間の戦争は終結した。

アルアクサ洪水作戦:2023年10月7日、ハマスはイスラエルがガザ国境を統制するために建設した最も精巧な壁を突破した。今回は、イスラエル国内でさえも戦力網が打ち砕かれ、テルアビブは勝ち目のない戦争を宣言せざるを得なくなり、国内治安は弱まり、軍事資産は枯渇し、経済は破壊された。イスラエルはMAD戦略をはるかに超える行動を取らざるを得なくなり、国際的にのけ者となった。

トゥルー・プロミス作戦:イランは、ダマスカスのイラン領事館に対するテルアビブの攻撃に対する直接的な報復として、史上はじめてイスラエルに対して複数のドローン攻撃と弾道ミサイル攻撃を実施した。2024年4月13日から14日の報復攻撃中、イランはイスラエル、米国、英国、フランスの防空軍に直面したが、侵入して3つの標的を攻撃することに成功した。

イエメンの海上封鎖: イスラエルのガザに対する残忍な軍事攻撃に対抗するため、イエメン軍はアジアの水路でイスラエル行きおよびイスラエル関連の船舶の通行を全面的に停止する作戦を継続的に開始した。イスラエルは輸入の 80% 以上を海上経由で得ているため、イエメンの作戦はイスラエル経済に大打撃を与え、重要なエイラート港を完全に機能停止させ、イスラエルの保険料を高騰させた。

つまり、イスラエルのMAD戦略は、味方にも敵にも同じように打ち負かされる可能性がある。MADを直視し、身をかがめて反撃しなければならない。イスラエルは反撃されればされるほど、狂気の相貌を帯びてくる

引用元 The Cradle Israel isn’t crazy, it’s just MAD 2024/7/31

イスラエルを取り巻く状況はとても複雑で、日本のマスメディアの発表だけではよく理解できないように思われる。なぜそのようになるのかを理解しようとする努力は、この先とても大切なことを理解する助けになりそうだ。

まずは諸説ある「アシュケナジム」と「セファルディム」について知るべきかもしれない。

ハマスとヒズボラの幹部の葬儀

ニューヨークタイムスがライブアップデートと称して、Xのタイムラインのように数名の記者による同時多発的記事の投稿をしている。

ライブアップデート:イスラエルは過激派指導者の殺害を主張、他の2人の葬儀が執り行われる

記事を全て追うことはできないが、一部の翻訳をここに残す。

ハマス最高指導者ムハンマド・デイフ氏の消息は不明で、ハマスも同氏の死亡を確認していない。今週暗殺されたハマスとヒズボラの幹部の葬儀には数千人が参列した。

Updated
Aug. 1, 2024, 10:44 a.m. ET39 minutes ago
Aaron BoxermanFarnaz Fassihi and Qasim Nauman

イスラエル軍は木曜日、7月中旬にガザ地区の施設を空爆し、10月7日の攻撃の主たる計画者の一人とされるハマス武装組織の指導者、ムハンマド・デイフの殺害に成功したと発表した。

この発表は、テヘランとベイルートで行われたハマスとヒズボラの主要指導者の葬儀に数千人が参列する中で行われた。彼らの暗殺は中東でのより広範な戦争への懸念を強め、ガザでの停戦交渉を危険にさらしている。

Aug. 1, 2024, 10:54 a.m. ET30 minutes ago
Euan Wardreporting from Beirut, Lebanon

ナスララ師の演説が終わると、シュクル師の棺が外の通りに運び出され、会葬者の波に迎えられた。葬列がベイルートの南郊を進む中、人々は必死に前後に押し合いへし合いしながらナスララ師の遺体に近づこうとし、拳を空中に振り上げていた。「逃げることも退くこともできない」と群衆は叫び、拡声器から響き渡るスローガンを繰り返した。殺された戦闘員の写真を掲げる者もいた。ヒズボラとパレスチナの旗を掲げる者もいた。

Aug. 1, 2024, 10:40 a.m. ET44 minutes ago
Johnatan Reiss

ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、先月の攻撃でハマス武装組織のリーダーであるムハンマド・デイフを殺害したというイスラエルの主張について、「デイフは10月7日の恐ろしい虐殺とイスラエルの民間人に対する多くの殺人攻撃の責任者だ。彼は何年もの間イスラエルの最重要指名手配犯だった」と語った。首相官邸によると、ネタニヤフ首相は軍の国内戦線司令部との会談で、今回の殺害は「非常に明確な原則を確立するものだ。我々に危害を加える者は誰であれ、我々は報復する」と述べた。ハマスはデイフの死亡を確認していない。

Aug. 1, 2024, 10:29 a.m. ET56 minutes ago

テヘランで行われたハマス指導者の葬儀には、イランの最高指導者を含む数千人が参列した。

木曜日、イランの首都を訪問中に宿泊したゲストハウスに仕掛けられた爆弾により前日に暗殺されたハマスの最高指導者、イスマイル・ハニヤ氏の葬儀が4時間にわたって行われ、数千人がテヘランの通りに詰めかけた。

イラン、パレスチナ、レバノンの過激派組織ヒズボラの旗を振りながら、花や飾りのついた天蓋付きトラックがハニヤ氏の棺を乗せてテヘランを走行する中、大勢の弔問客がトラックを取り囲んだ。

葬儀の映像には、イランの最高指導者アヤトラ・アリー・ハメネイ師と新大統領マスード・ペゼシュキアン氏がハニヤ氏のために祈りを捧げながら涙を拭う様子が映っていた。イランはイスラエルとの10か月近く続く戦争でハマスを支援しているが、ハニヤ氏の葬儀では、シーア派政権の指導者がスンニ派の戦闘員として異例の感情を爆発させた。

葬儀後のソーシャルメディアへの投稿で、イラン政府は、ペゼシュキアン氏がハマスの政治事務所の匿名の幹部に電話をかけ、「イランは抑圧されたパレスチナ人への支援を怠っておらず、より強い決意で抵抗を支援し続ける」と伝えたと述べた。

さらに、イラン政府の声明によると、アリー・バゲリ外相はエジプトの外交トップに電話し、イスラム協力機構の緊急会議の開催を働きかけ、「地域のすべてのイスラム諸国はテロ攻撃に対抗するための措置を取る」よう要求した。

イランとハマスは、ペゼシュキアン氏の就任式に出席するためテヘランに滞在していたハニヤ氏の殺害はイスラエルの仕業だと非難している。アメリカ当局もイスラエルが攻撃に関与したと評価しているが、イスラエルは公には認めていない。

対照的に、イスラエルは、火曜夜にレバノンで実施した攻撃についてすぐに説明し、ハニヤ氏が約1,000マイル離れた場所で爆発装置で暗殺される数時間前に、ヒズボラの高官を殺害した。ヒズボラ高官フアド・シュクル氏の葬儀も木曜に執り行われた。

この攻撃と、イランとその同盟国による報復の誓約は、西側諸国の当局者の間で、より広範囲にわたる地域戦争への懸念を引き起こしている。

テヘランでハニヤ氏のために祈りを捧げている間、ハメネイ師は何度も空を見上げて見回しているように見え、ソーシャルメディアでは、葬儀中に標的にされることを心配しているのではないかとの憶測が飛び交った。

Aug. 1, 2024, 1:59 a.m. ETAug. 1, 2024
Qasim Nauman

イランの国営テレビ局プレスによると、トラックが、同じく水曜日に殺害されたイスマイル・ハニヤ氏とその護衛の遺体を、テヘランのアザディ広場に運んでいる。同テレビ局の生中継では、花で飾られた平底トラックが弔問客の群れの中を進む様子が映し出された。

イランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師がイスマイル・ハニヤ氏の葬儀の祈りを主導した様子がプレスTVの生中継で放送された。国営テレビ局は、この儀式を「国葬」と表現した。

イランの国営テレビ局プレスTVは生中継で、木曜朝、イスマイル・ハニヤ氏の葬儀に出席するため大勢の人々がテヘラン大学に集まったと伝えた。映像には数百人と思われる参加者の姿が映っており、その多くがパレスチナとヒズボラの旗を掲げていた。

ニューヨーク・タイムズ紙に画像を共有したイラン当局者によると、テレグラムで出回っているテヘランの損壊した建物の写真は、水曜日にハマスの幹部であるイスマイル・ハニヤが殺害された場所だという。

ハニヤ氏はイランの新大統領就任式に出席し、同国の最高指導者と会談した後、水曜日早朝にテヘランで殺害されたが、その詳細はまだ不明である。イランとハマスはハニヤ氏の死亡を発表し、殺害はイスラエルによるものだと非難したが、何が起こったかについてはほとんど詳細を明らかにしていない。イスラエルは責任を認めも否定もしていない。

この画像を共有した当局者は、公の場で話す権限がないため、匿名を条件に語った。イラン革命防衛隊関連のテレグラムチャンネルで出回っているこの写真には、テヘラン北部の高級で緑豊かなザファラニエ地区にある6階建ての建物が写っている。建物は政府の儀式に使われるサアダバード宮殿に隣接している。その場所はテヘラン北部で爆発があったという初期の報告と一致しており、タイムズ紙は写真に写っている建物と現場の衛星画像を照合し、それがテヘラン北端の建物であることを確認した。

建物の一角は損傷を受けたようで、緑色の布で覆われている。1階の屋根には瓦礫が見える。

わずか6日前、衛星会社マクサー・テクノロジーズが7月25日に撮影した同じ建物の別の画像には、目に見える損傷はなく、緑色の防水シートも写っていない。これは、損傷を示す画像が最近撮影されたことを示唆している。防水シートが建物にいつ敷かれたのかは正確には不明である。

ネタニヤフ首相、米議会でのスピーチ

エルサレムポストに掲載されたイスラエル・ネタニヤフ首相の米国議会でのスピーチを以下に抄訳します。

「我々がイランと戦うとき、我々は米国の最も過激で残忍な敵と戦っているのだ」とネタニヤフ首相は語った。

「イスラエルと平和を保っている国、またイスラエルと和平を結ぶ予定の国はすべて、イランに対する軍事同盟に参加しなければならない」

「4月にユダヤ国家に対するイランからのミサイルとドローン攻撃を空中で撃墜したとき、我々は五つの軍が同盟している確証を得た。この新しい同盟は画期的なアブラハム合意の自然な延長であり、アブラハム同盟と呼ばれるべきだ」

ネタニヤフ氏はこの同盟を「北大西洋条約機構(NATO)の中東版だ」とほのめかした。

「第二次世界大戦後、アメリカは増大するソ連の脅威に対抗するため、ヨーロッパで安全保障同盟を結成した。同様に、アメリカとイスラエルは今日、増大するイランの脅威に対抗するため、中東で安全保障同盟を結成できる」

ネタニヤフ首相は、4月の防衛計画の立案者としてのジョー・バイデン米大統領の役割に感謝し、アブラハム合意の仲介役を務めたドナルド・トランプ前米大統領にも感謝の意を表した。

「イスラエルは常にアメリカにとって欠かせない同盟国であり続ける。両国が協力することで、特にイランという悪の枢軸に敵対することで、専制政治から民主主義を守っている。今日ここに来たのは、アメリカに『支援と連帯』、そして『我々が困難な時にイスラエルを支持してくれたこと』に感謝を述べるためだ」

演説をボイコットした民主党議員数十人が欠席したにもかかわらず、ネタニヤフ首相は下院議場で温かく迎えられ、55分間の演説は拍手で約80回中断され、そのほとんどはスタンディングオベーションだった。

「イランはアメリカを最大の敵とみなしている」

イランは1979年に政権を握って以来、米国人を人質に取ったり、軍人を殺害したり、大使館を爆撃したりするなど、ワシントンと戦ってきたと説明した。

「彼らは元国務長官と元国家安全保障顧問を殺害するために暗殺部隊をここへ送り込んだ。そして最近わかったことだが、彼らは大胆にもトランプ前大統領を暗殺すると脅してきた」

「イランはアメリカを征服するにはまず中東を征服しなければならないことを理解している。イランの前に立ちはだかるのは誇り高き親米民主主義国家、わが国イスラエルだ」

悪の枢軸

「イランと戦うとき、我々は米国の最も過激で残忍な敵と戦っている。イスラエルがその戦いに参加し、イランの核開発を阻止するために努力するとき、我々は自国を守るだけでなく、あなた方を守ることになる」

「我々の敵はあなた方の敵であり、我々の戦いはあなた方の戦いであり、我々の勝利はあなた方の勝利となる」とネタニヤフ首相は大きな拍手の中述べた。

聴衆の一人が「はい、そうです」と叫んだ。

「イスラエルがハマスを打ち負かせばテロの枢軸に強烈な打撃を与えることになるため、その勝利は目前だ」

首相は、イランの代理組織、ガザ地区のハマス、レバノンのヒズボラ、レバノンのフーシ派に対するイスラエル国防軍の多方面にわたる戦闘に言及し、今月初め、フーシ派がテルアビブに武装ドローンを送り込み、米国大使館近くで爆発を引き起こしたことに触れた。

「イスラエルが米国にとって重要な防衛的役割を果たしているように、米国が我々を支えてくれることを私は知っている」

両国を守るのに役立つ共同防衛・諜報協力に言及した。

そして「我々は中東で米国軍を地上に派遣しないよう支援し、米国民を守ります。米国の支援に深く感謝しています」と加えた。

米イスラエル関係

ネタニヤフ首相は、イスラエルがハマスを壊滅させ、ガザ戦争を終わらせ、中東でのより広範な戦争を防ぐのを支援するため、米国に軍事援助を迅速におこなうよう訴えた。

議会ビルの外では、反イスラエル派と親パレスチナ派の抗議者がネタニヤフ首相に抗議した。ユダヤ系アメリカ人団体Jストリートによると、民主党議員263人のうち68人が演説をボイコットした。ケンタッキー州選出の共和党下院議員トーマス・マシー氏も抗議のため演説を欠席した。

立ち見ができないないほどの議場内では、支持がはっきりと感じられた。ネタニヤフ首相の演説は、彼が部屋に入った瞬間から支持され、演説中ずっと拍手が鳴り響き、何度も会場が沸いた。
ネタニヤフ首相は議会に対し、自分たちは「歴史の岐路」に立ち会っていると語った。

ネタニヤフ首相が「文明の力が勝利するためには、アメリカとイスラエルが団結しなければならない」と述べたとき、議員らは立ち上がって拍手喝采した。ネタニヤフ首相が「我々が団結すれば、重要なことが起こり、我々は勝ち、彼らは負ける」と強調すると、議員らは再び椅子から立ち上がった。

そして「我々は勝つ」と、再びスタンディングオベーションで付け加えた。

ネタニヤフ首相は、1,200人以上が殺害され、さらに251人が人質に取られた10月7日のハマス主導の侵攻に言及した。

彼は襲撃の残虐性について述べ、ギャラリーにいた人質とその家族、その中には父親とネタニヤフ首相の妻サラの間に座っていた救出された人質ノア・アルガマニ氏も含まれていた。

「彼らの愛する人たちが全員家に帰るまで私は休まない」

「我々は今、彼らの解放を確保するために集中的な取り組みを積極的に行っており、これらの取り組みが成功すると確信している。その一部は現在も行われている」

そして、戦争開始以来のジョー・バイデン米大統領の揺るぎない支援に感謝し、10月の訪問は「決して忘れられない」と述べた。

「イスラエルとの半世紀にわたる友好関係と、誇り高きアイルランド系アメリカ人シオニストであることに対して、彼に感謝したい」とネタニヤフ首相は述べた。

また、イスラム教徒やベドウィンを含むイスラエル国防軍兵士たちにも感謝の意を表した。その中には、ネタニヤフ首相とともに議会に赴き、10月7日のハマスとの闘いで勇敢な行動を見せたアシュラフ・アル・バヒリオフ曹長も含まれている。

ユダヤ人迫害

ネタニヤフ首相は、迫害の長い歴史を指摘し、「ユダヤ人はもはや敵の前で無力ではない」と述べた。

過去9か月間にイスラエルの南部と北部戦線で戦死したイスラエル国防軍兵士の遺族に対し、首相は「皆さんの愛する人たちの犠牲が無駄にならないことを誓います」と述べた。

「二度と繰り返さないという約束は決して空約束であってはなりません。それは常に神聖な誓いであり続けなければなりません。そして10月7日以降、二度と繰り返さないという約束は今や現実です」

「イスラエルの敵を倒すには勇気と明晰さ、そして善と悪の違いを知ることが必要だ。ますます多くの反イスラエル抗議者が悪の側に立っており、ハマスや強姦犯、殺人犯の側に立っている。彼らは恥じるべきだ」

「イスラエルは最近、イランが米国での反イスラエル抗議活動に資金を提供し、促進し、米国の公共生活を混乱させていることを知った」

その発言に対して、ギャラリーの誰かが「イエス」と叫んだ。他の人たちは「USA、USA!」と叫んだ。

「抗議者たちに伝えたいことがあります。同性愛者をクレーンで吊るし、髪を覆っていない女性を殺害するテヘランの暴君たちがあなたたちを称賛し、宣伝し、資金提供しているのだから、あなたたちは正式にイランにとって便利な愚か者になったのです。抗議者の中には『ゲイをガザに』と書かれたプラカードを掲げている人もいます。『チキンをKFCに』と書かれたプラカードを掲げているのと同じです」

「抗議者は『川から海へ』と叫んでいますが、どの川やどの海のことを言っているのか、ほとんどわかっていません。地理だけでなく歴史でも不合格なのです」

「彼らはイスラエルがアブラハム、イサク、ヤコブの地であることを全く理解せずに、イスラエルを植民地国家だと非難している」

そして「イスラエルは4000年もの間ユダヤ人の地であった」と説明し、「ここは常に我々の故郷であり、これからも常に我々の故郷である」と強調した。

問題は抗議者だけ​​にあるのではなく、自身の母校であるMITを含む国内トップクラスのエリート校の学長らがユダヤ人虐殺の呼びかけを非難できなかったことにも問題がある。何世紀にもわたってユダヤ人に対して歴史的に向けられた大量迫害、そして最終的にはホロコーストにつながった悪意ある嘘が、今やユダヤ国家に対して向けられている。反ユダヤ主義の惨劇を目にしたときはいつでも、どこであれ、我々はそれをはっきりと非難し、例外なく断固として戦わなければならない」とネタニヤフ首相は述べた。

「これには、国際裁判所がイスラエルに対して不条理な告発をしたことも含まれる」

この言葉は、イスラエルがガザで大量虐殺を犯しているという告発に関する国際司法裁判所の司法審問と、イスラエルが国際刑事裁判所(ICC)で戦争犯罪の告発を受ける可能性があることに言及したものだ。

「私は皆さんに保証したい。どんな圧力がかかっても、10月7日のような攻撃がイスラエルに対して再び起こることを決して許さない」

ネタニヤフ首相は、大多数のアメリカ人はイスラエルに対する「とんでもない」嘘に騙されてはいないと述べた。騙されている少数派は、イスラエル国防軍の民間人保護の取り組みを称賛するべきだし、イスラエルが国際法の要求を超えた措置を講じてきたことを説明した市街戦専門家ジョン・スペンサー氏の話に耳を傾けるべきだと言う。

「イスラエル国防軍のガザでの軍事作戦は、戦闘員と民間人の死者数が最も少ない戦争の一つであり、ラファでは最も低い」

ICC(国際刑事裁判所)

ICCにとって大事なのは、イスラエルの自衛権を剥奪することだとネタニヤフ氏は述べた。

「ICCはイスラエルの手を縛り、自衛を妨げようとしている。もしそうであれば、ICCは米国や他の民主主義国に対しても同じことをするだろう。ユダヤ国家の手が縛られることは決してない。イスラエルは常に自衛する」

ネタニヤフ首相は、ハマスが敗北するか人質が解放される前にイスラエルはガザでの戦争を終わらせなければならないという米国内および国際舞台での呼びかけに反論した。

「イスラエルは、ハマスの軍事力とガザでの支配を破壊し、人質全員を帰国させるまで戦う。完全な勝利とはそういうものであり、それ以下では満足しない」と強調した。

ガザでハマスが負けるということは、イスラエル国防軍がガザの治安を完全に掌握し、二度と脅威を与えられないということだと説明した。

「イスラエルは、ガザに移住するなんて望んでない。そこの統治はイスラエルを攻撃しないパレスチナ人によっておこなわれるべきであり、それはそんなに高い要求ではないだろう」

ネタニヤフ首相は、ガザは「非武装化され、過激化が解消されなければならない」と述べた。

ネタニヤフ首相はまた、エルサレムに言及し、この歴史的な聖書の都市はイスラエルの「永遠の首都」であり、「二度と分断されることはない」と強調した。

「イスラエルの首相として、私は皆さんにこれを約束します。どれだけ時間がかかっても、前途がどれだけ困難であっても、イスラエルは譲歩しません。イスラエルは屈しません。我々は我々の国を守ります。我々は国民を守ります。我々は勝利を収めるまで戦います。暴政に対する自由の勝利、死に対する生の勝利、悪に対する善の勝利。それが我々の厳粛な誓いです」

エルサレムポストのオリジナルテキスト

イスラエルがヒズボラとの戦争に備えられない理由

2024.6.25

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、レバノンの抵抗組織ヒズボラと対峙するため、テルアビブは一部の軍を北部に移動させる用意があると、同国のチャンネル14テレビに語った。テルアビブは2つの前線で戦争を仕掛けることができるのだろうか?

イスラエル国防軍(IDF)とヒズボラ戦闘員は、2023年10月7日のハマスの攻撃をめぐるテルアビブのガザ戦争開始以来、レバノン南部の国境を越えて攻撃の応酬を続けている。

「イスラエルの戦争内閣の中に、ヒズボラと第二戦線を開こうとする多くの省庁があることは知っていても、イスラエルの立場からすれば、二重戦線を想像することは非常に難しいだろう」と、ベイルートを拠点とする中東専門の学者でアナリストのロレンツォ・トロンベッタ博士はスプートニクに語った。

ヒズボラは、イスラエルがガザ地区でのパレスチナ市民の殺害を止めない限り、軍事行動を強化すると繰り返し警告している。
ヒズボラはイスラエルのラファ侵攻をめぐって攻撃を激化させている。
先週、ヒズボラ事務総長のセイエド・ハッサン・ナスララは、イスラエルがレジスタンス・グループに対して全面戦争を仕掛けるという脅しをごまかし、陸、空、海の3つの領域すべてでイスラエルに対して軍事行動を起こすことができる10万人規模の軍事力を持っていると警告した。
さらにナスララは、同運動はイスラエルとの「全面戦争」を望んでいないとし、ガザでの完全かつ恒久的な停戦を呼びかけた。

ヒズボラは先週、イスラエルの防空網をかいくぐり、発見されることなくレバノン領空に戻ってきた無人航空機(UAV)から撮影された9分間のビデオを公開した。その映像には、イスラエルの大都市のひとつであるハイファとその周辺にある、民間人や軍事的に重要な場所が映っている。
一部の推定によれば、ヒズボラは15万発から20万発のロケットとミサイルを保有しており、無人車両の使用もマスターしている。
しかし、アンカラ在住の安全保障・政治アナリスト、ハサン・セリム・オゼルテム博士はスプートニクに対し、1982年と2006年のイスラエルによる侵攻の再現は、レバノン南部に「破局」をもたらすだろうと語った。

「2006年、イスラエルはヒズボラに対して別の作戦を実行し、レバノンの地形に大惨事を残したことを覚えているだろう」オゼルテム博士は述べた。 「イスラエルには、作戦を遂行するためのすべての能力、特に航空能力と陸上能力がある。」

トロンベッタは、イスラエルの軍事力が「非常に強力で非常に高い」ことは認めつつも、ヒズボラとの戦争でテルアビブが成功する可能性については疑問を表明した。

「技術的に言えば、ヒズボラは無人機を持っており、主に最近、5月から6月にかけて、イスラエルの無人機、ヘルメス450やヘルメス900だけでなく、イスラエルのジェット戦闘機にも命中する、あるいは対抗できる地対空ミサイルを発射する能力を示した。「まず第一に、ヒズボラはこれらの地対空ミサイルでレバノン領土を防衛する能力を高めようとしている。

「第二に、彼らはここ数週間、武装ドローンや自爆ドローン、最近でもアイアンドーム・システムを何度も突破した別の飛行兵器を用いて、イスラエル領内に脅威をもたらす攻撃能力を示している」とトロンベッタは続けた。

ワシントンに拠点を置く戦略国際問題研究所(CSIS)は3月、2024年に起こりうるイスラエルとヒズボラの紛争が、テルアビブにとって2006年のイスラエル・レバノン戦争よりも困難なものになる可能性があるとの分析を発表した。
同シンクタンクは、ヒズボラが2006年に成功した「指揮統制を分散させ、(ヒズボラの)戦闘員が隠れて要塞化された位置を利用できるような、より市街化された地形に自衛隊を追い込むために再編成する」という戦術を長年にわたって構築してきたという事実に注目した。
ヒズボラは過去18年間、新しい武器で軍事備蓄を強化してきた。また、シリアにおけるISIS(※)やその他のイスラム主義テロリストとの戦いで豊富な軍事経験を積み、”通常の軍隊が使用する能力を利用できる “ようになった。

CSISはまた、レバノン南部の地理がヒズボラ・ゲリラにとって有利であり、岩だらけの丘に陣取って身を隠し、国境沿いのイスラエル軍陣地にロケット弾や無人航空機システム、対戦車誘導ミサイルを撃ち込むことができると指摘している。
イスラエルのライヒマン大学対テロ研究所は、ヒズボラが1日に最大3000発のミサイルを発射し、イスラエルの防空網を圧倒できると想定している。
研究者たちは、集中的な攻撃は戦闘後数日でイスラエルの地対空ミサイルの備蓄を枯渇させ、さらなるヒズボラのミサイル攻撃やドローン攻撃にさらされると警告した。彼らは、テルアビブは抵抗勢力との全面戦争に備える準備ができていないと主張した。

「イスラエルがレバノンのヒズボラに対して戦争を仕掛ける場合、イランやこの地域のイランの同盟国がイスラエルやアメリカの利益に対して軍を動かす可能性は非常に高い。

トロンベッタは、イスラエルがレバノンを総攻撃した場合、イエメンのフーシ政権やイラクのイスラム抵抗組織などがヒズボラを支援する可能性があると付け加えた。

SPUTNIKのオリジナルテキスト