韓国と北朝鮮の軍事境界線で何が起きているのか

日本の大手テレビではどこも以下と同様のニュースを流している。

このニュースではなぜ北朝鮮が自衛権を行使したと訴えているのかがわからないが、北朝鮮の主張によれば、3日、9日、10日に平壌上空に韓国無人機が進入したと主張しているようです。そして北朝鮮を批判するビラを撒いたとか。それで警戒を強めたそうです。

「無人機侵入」で金正恩氏が協議会招集 「強硬な立場」表明 朝鮮日報 2024/10/15 9:23

中央日報では北朝鮮が京義線(キョンウィソン)・東海線(トンヘソン)南北連結道路を爆破したことに対し、軍事境界線(MDL)南側地域に対応射撃を実施したと明らかにしたと発表した。(北朝鮮、京義線南北連結道路を爆破…韓国軍「MDL南側地域に対応射撃」 中央日報 2024/10/15 14:07) 一方で、東亜日報は北朝鮮が軍事境界線付近に8つの砲兵旅団を配備したと書いている。

軍内外では、北朝鮮の8つの砲兵旅団が保有する長射程砲は、240ミリ放射砲200数門を含め、約570門にのぼると見ている。240ミリ放射砲は最大射程距離65キロで、軍事境界線付近で撃てばソウル北部をはじめ首都圏の攻撃が可能だという。240ミリ砲200門を運用するだけでも、一度に4400発以上発射することができ、致命的な脅威とされる。

韓国軍と北朝鮮軍との一触即発の睨み合いが続いていると思われる。

北朝鮮、長射程砲570門で「首都圏砲撃」と威嚇 東亜日報 2024/10/15 9:25

韓国では婚姻率と出産率が上がった 日本は?

7月25日の韓国・東亜日報によると、5月の出生児数が1万9547人で、2ヵ月連続で増加傾向を示したそうだ。結婚件数も2ヵ月連続で20%以上増加し、2万件を超えたという。

減少傾向にあった出生児数の増加が、結婚と出産が急減した新型コロナウイルス感染拡大による一時的な基底効果にとどまるのか、長期的な傾向につながるのかはまだ分からないと分析している。

元記事はこちら。嬉しいけど不安な結婚・出産の反騰

アメリカ合衆国中央情報局(CIA)が発表している「The World Factbook」によると、2023年(推定)の合計特殊出生率の最新ランキングでは、韓国は 1.1 で世界226位であった。最下位は227位の台湾で 1.09 。両国とも何とか少子化傾向を脱したいと考えている。ちなみに日本は 1.39 で 215 位だ。トップ10はアフリカの国々が占めていて、トップは 6.73 のニジェール。10位はブルンジの4.96 だ。

新型コロナウイルス感染拡大による一時的な基底効果はアメリカでも起きていて、2020年に落ち込んでいた米国内の結婚の件数が21年には上昇し、22年までには年間で1,000人あたり 6.2 の割合に盛り返していたことが米疾病対策センター(CDC)の報告書に記されている。

また、離婚率も減少傾向だという。2000年には1,000人に4だった割合が、2022年には2.4に減ったという。

ある心理療法師によれば、コロナ後、結婚生活を始めるカップルの質が「愛情を注いで結ばれるパートナー」から「親友に近い関係」に変化しているという。

元記事。新型コロナ禍経て結婚が増加、離婚は減少基調続く 米CDCの新報告書

そもそもコロナ後には8割の先進国で出生率が上がっているが、なぜか日本はその波に乗れていないことを、2022年7月の記事で日経新聞が伝えていた。

出生率反転、波乗れぬ日本 先進国の8割上昇

この記事は21年までの統計に基づいているが、最近三年間は日本に上昇傾向が見えてきた。ところがそれは統計のマジックである可能性があるとみずほリサーチ&テクノロジーズは報告している。

少子化に歯止めがかかったのか 近年の合計特殊出生率上昇は、統計のマジックの可能性

都市化が進んだ先進国では、ほとんどの国で合計特殊出生率は2以下で、それ以上あるのはフランスの 2.02 だけだ。ぜひオリンピックに行った人たちに、そのコツを教わってきてほしい。